KID

□やさぐれトナカイとサンタクロース★
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『HAPPY Merry ]’mas!…ぁ!!あの、大丈夫ですか?』

「ふざけんな。何がHAPPY Merry ]’masだ!これが大丈夫そうに見えんのかよ?!」

『すごい汗ですね。……此処までずっと走って来たんですか?』

「何笑ってんだ?つぅか、だいたい何でそんな格好したんだよ?」

『帽子を返しに着たら金髪のサンタクロースさんに、少し店番を頼まれたのでお引き受けしたんです』

「キラーの奴何考えてんだ。待たせるのに店番までさせる必要ねーぇだろ」

『金髪のサンタクロースさんはキラーさんって言うんですか?』

「あいつ名乗らなかったのか?」

『はい。でも、真っ赤な髪のサンタさんのお名前は聞きました』

人混みは邪魔くせーぇは、ブーツは重くて走りにくいは、そのうえタイムリミットは7分切ってるはで店に帰り着いたと同時にテーブルの脇にしゃがみ込んだ
そんなありさまだった所為で目立つ赤い服を着てる人物が誰なのかも今の今まで気付かなかった。

俺と視線を合わせるように目の前にしゃがみ込んだ女は変わらず笑顔で2日前とは偉い違いだ(あん時は落ち込んでて表情も暗かったが)

『もし本当にサンタクロースが居たとして、プレゼントを配り終えたトナカイはきっと今のキッドさんみたいにぐったりしてるんですかね??』

「かもな。―――やっぱ男が売ってるより女が売ってる方が売れるんだな。その最後の1個俺が買う」

『16号サイズの生クリームですけどいいですか?』

「よりによって1番デカいのが残ってんのかよ」

『他のは割とすぐに売れたんですけど、大きいのはなかなか売れなくて……買うの止めますか?』

「いやいい。サンタと2人で食うならデカいサイズでも問題ねぇだろ?」

プレゼント

『え…っ、サンタって――わたしの事ですか?!』
「この後ヒマだろ?つぅか、ヒマじゃなくても離す気なんてねーぇけどな!」
『クリスマスを過ごす相手がわたしでいいんですか?』
「いやだったら誘ってねーよ!試食用のフォークまだ残ってるか?」
『残ってますけど、今此処で食べるんですか??』
「構わねーぇだろ。もうケーキは無いんだ、後片付けは後回しで平気だろ!」




…………)atogaki(…………
何とか上手く書けたかな?でもまだまだ力量不足ですね。
サンタの女の子とトナカイキッドがお店の前でケーキを食べてるシーンが浮かんで、それだけを書く為に書き上げた感があります
っと言うか、それ以前にヒロインの名前が最後まで出てこないし。(--;)))

 

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