KID

□夢か、うつつか?
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『―――…それで、あなたは一体誰なのよ?!そっちの質問には答えたんだからいい加減名前くらい教えてくれてもいいでしょう?』

「本当に俺を知らねーのかお前?」

『千鶴!名前教えたんだから名前で呼んでよね。知らないから聞いてるの』

「気の強い女だな?これを見てもまだそんな事が言えるか」

『何これ…手配書みたいだけど……えうすたす』

「ユースタスだ。」

『え?!あーユースタスって読むんだ?英語は苦手なんだよねー昔から…、ユースタス・”カプタイン”・キッド??』

「誰だよそりゃあ。わざと言ってんじゃねーだろうな?俺はユースタス・”キャプテン”・キッドだ!」

『だから英語は苦手だって言ったでしょ!!――ところでこれ一体なんなの?!』

「あぁ?!さっき自分で言ってただろ?そいつは俺の手配書だ、勿論みたいじゃなく本物のな!」

『……本物の…って、』

薄茶けった色は古びた感を出す為にわざとそうした物にはみえないけど、だからって本物だとは言い切れないし
それにおそらく金額だろう数字はぜろの数が異様に多くて現実味がまるで無い――…

そもそも室内だっていうのにこれだけ木造を強調してるって事だけで現実味なんて皆無なんだけど。

「まだ、これは夢だって思ってやがんのか?」

『…ッ……キャーァア!!なっ、何するのよ!?』

「手っ取り早くやっちまえば夢か現実かわかるだろ?」

『余計なお世話よ。だったら外に出れば充分わかるわ!――でも、それもたった今出来なくなったけどね!』

「シーツでも巻き付けとけば充分だろ。その目で確かめたいってんなら、しっかり見て現実を受け入れろ!」

目が覚めたら…
そこは別世界でした。なんて小説や映画じゃあるまいし


『シーツだけじゃ、なんだか心許無いんですけど??』
「心配しなくたって誰もお前の事襲ったりしねーぇよ!」
『たった今、ついさっき襲おうとしたくせに、どうしてそれを信じられるっていうの?!』
「俺の物に手を出すバカは居えーぇって言ってんだよ!!」




…………)atogaki(…………
トリップ小説にチャレンジ!!と意気込んでみたものの……この先が浮かばずに断念。
でも、せっかくなので(←何が?!)短編として載せちゃいます!この続きは千鶴様のご想像にお任せします

そして、もしよかったらnoraにも教えてください(笑)

 

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