KID

□バッド・コール
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「おい、千鶴!3秒以内に鍵開けねーとこのドア蹴破ってぶん殴るぞ!!」

うとうと眠りかけていた所を邪魔された苛立ちをぶつける様にドアの下部を靴底で蹴り付けて声を荒げる
既に寝付いてるだろうクルー達が起きようが関係ねー!俺の言い分も聞かずに言うだけ言って電話を切りやがった千鶴が悪いと腹ん中で悪態吐いて
視界に垂れ下がる鬱陶しい前髪を掻き上げたところでゴーグルを忘れて来た事に気付いて舌打ちをすれば
部屋の中から慌てた様子の音が聞こえて、それとほとんど同時に勢いよく開いたドアを寸前で避ける

「…っ…ぶねーだろうが!まじでぶん殴るぞてめt」

『遅いよキッド!もっと早く来てくれなきゃダメじゃん!!』

「ふざけんな!こっちは寝てたのを叩き起こされてんだぞ?!来てやっただけ有り難いと思え!!」

ドアを開けた勢いもそのままに飛び出してきた千鶴からの頭突きを喰らっても耐えて抱き止めてやったってのに
開口一番浴びせられた不平不満の言葉を聞いて引っ剥がそうとした肩が震えてるのに気付いた

「千鶴…?!―――ぉい、勘弁しろよ。何で泣いてんだよお前!?」

『っ……ひっく、…お願いキッド、今日は一緒に寝て??』

「わかった。一緒に寝てやるから、その前に泣いてる理由くらい聞かせろ!」

――――…プルプル…、プルプルプル…、プルプルプル…、プルプルプル…、プルプル、ガチャ…
すぐに来て


『言わないと、一緒に寝てくれないの?』
「オカマの声みてーなでんでん虫の音に起こされたんだぞ?それくらい聞かねーと割りに合わねえんだよ」




…………)atogaki(…………
でんでん虫の声(コール音?)はオカマの声にしか聞こえない!(笑)
真夜中にそんな声で起こされたら機嫌悪くなるだろうな〜なんてくだらない妄想が切っ掛けだったのでオチはありません!!

キッドを呼び出した理由は読んでくださった千鶴様にお任せします(逃走)!!

 

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