KID

□ある晴れた日の屋上で☆
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『あーっ!!ちょっと、それあたしの唐揚げ……って、キッドいつの間に来てたの?』

「ぁあ゛?!――…あー、てめぇが携帯の画面なんかに夢中になってる時にな。」

『…ふーぅん……それは気が付かなかったわ。』

「そーみてぇだな。」

唐揚げを摘まみ食いした指先を舐めながら横目を向ければ目が合って、徐に首を傾げる千鶴に僅かに眉間に力が入る
いったい何でって言うのか?クラスの違う千鶴とは時々此処で会う事があるくらいだが
だからこそ不意に見せる今みたいな仕草の理由が判らなくて「何だよ」と声を張るのがお決まりだ。

「………何だよ?」

『今キッドが食べた唐揚げ今日の自信作なんだけど、食べた感想とかないの??』

今回も訳の判らない根競べに負けて声を上げた俺に首を傾げたままそう聞いた千鶴はどこか期待した目を俺に向け続ける

「……まーまぁ、なんじゃねーの?」

『―――それだけ?あんまり嬉しくない感想だね。…まーぁ、いいけど!』

「たいしていらねーんなら聞くな。面倒くせー!!」

『今までで一番いい評価だったしね!それよりキッドの今日のお弁当は何??』

覗き込んでくる千鶴の頭を気のせいだろの一言で押し退けてスチール製の平たい弁当箱の蓋を開ければ
さっき押し退けた頭をまた覗き込ませた千鶴が下手くそな口笛を吹く

『紅しょうがの赤にグリンピースの緑が綺麗なしょうが焼きだね!』

「冷蔵庫にあった物適当に突っ込んで来ただけt」

『あ〜ん!』

「何してんだてめぇは!?」

ひとくち頂戴?

『あたしの唐揚げ摘まみ食いしたんだから、キッドも一口くらいくれたっていいでしょう?だから『あ〜ん』!!』
「っ…ざけた事してんじゃねーよ!馬鹿!!」




…………)atogaki(…………
noraの私情的願望ですが、現パロのキッドは何だかんだで自炊完璧だといい!!
まったく関係ない補足としてキラーは壊滅的でローは見た目だけは美味しそうな料理を作ってると面白い気がします(笑)

 

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