KID

□素直なきみ
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『キッド、好きだよ?』

「ぁあ゛?!」

『んー、ってゆうか……大好き?』

「ぁあ。」

『あ、もちろんライクじゃなくて”ラブ”ね?』

「……あぁ?」

『つまり、早い話し『愛してる』ってこと!』

「あぁ」

ニュアンスは少しずつ違うものの「あぁ」としか答えないキッドに一方的に語り掛けてる千鶴の言葉にキッドが相槌する度に
そわそわし出す周りの空気に何度目か解らないため息を吐き出せば「そろそろ止めさせた方がよくないか?」と声を掛けられる
そう思うならお前が止めさせたらいいだろう。というのは思うだけに止めて再度ため息を吐き出すと

バカップルに成り果ててる二人へと視線を向ける――――……

『ねぇ、キッドはあたしのこと好き?』

「ぁあ…」

『それって、ライクじゃなくて”ラブ”として??』

「……あぁ。」

鏡合わせの似たもの同士。

「―――キッドは寝たのか?」
『…ねぇ、キラー……これどうしたらいいの?!』
「あぁ、これは珍しいな――千鶴の膝枕で寝たのか」 
『恥ずかしいし、何か髪の毛とか息とか―――とにかくくすぐったいんだけど!?』
「……自業自得だな。キッドが起きるまで耐えろ」




…………)atogaki(…………
寝惚けた時じゃないと素直になれないキッドと、素直なキッドに赤面するヒロインちゃん!!
ただそれだけのお話し。

 

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