KID

□事の顛末
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『イッ、たた……』

「大丈夫か千鶴?」

『うん。思ったより平気みたい??』

「そうか。それは”クッション”になった甲斐があったな―――――なぁ、キッド?」

「………うるせぇぞキラー。千鶴もいつまでも人の上に跨ってんじゃねーぇ!!」

キラーの言葉に首を傾げる暇も無く下から聞こえてきた声に恐る恐る視線を床に向ければ
甲板に仰向けで、眉根を深く寄せ”射殺す”ような目付きであたしを見上げてるキッドと目が合(ってしま)った。

『ぅ嘘ッ、何で……どうしてキッドが下に居るの?!さっきまで甲板にも居なかったのに??』

「どうしてってぇのは俺が聞きてぇ事だな。何だって見張り台なんかに登りやがった?」

『、ご…ゴメンなさい!!出来心で、つい!』

あまりにも衝撃的な状況にキッドの上から退く事も忘れて勢いよく頭を下げると視界いっぱいの胸板がビクンと揺れた―――気がした

「―――もういい……」

『キッド??』

「とっとと退けろ!」

”そっち”の趣味はねぇんだよ。

『そっち…、って何??』
「乗られるより、乗るほうがいいって言ってるんだ。」
『あぁ、そうゆう事』
「説明してんじゃねぇよキラー!てめぇも冷静に納得してないでさっさと退けろ千鶴!!」




…………)atogaki(…………
好奇心から上った見張り台から降りようとして足を滑らせ落下。それを目撃したキッドが能力を発動!
でも力加減を失敗して千鶴様を受け止めてそのまま甲板へ背中からドタン!!です
もはや後書きじゃなく補足ですよね……すみません。

もちろん千鶴様の手首には鉄製のブレスレットが嵌められてます!!キッドからのプレゼントでしょう!!

 

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