KID

□Baiku★
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メタリックカラーの真っ赤な車体に覆い被さる様にして組んだ両腕に顔を埋めてれば、幾らもしない内に聞こえてきた足音が
すぐ側で止まって脇から覗ける狭い視界に二の足を踏む靴先が見えた――――

『―――キッド、寝てるの?』

「……ばーか。こんな所で寝れるかよ!?」

『そ。――おはよーキッド』

「ぁあ、…今日は随分とめかし込んでんなぁ千鶴?」

『………そうかな?自分ではそんなつもりないけど、そう見えるなら”デート”だからじゃない??』

「―――……襲われてぇのか?」

『全力で拒否するよ。それより今日は何処行くの?』

服装自体は普段と何ら変わらない様にも見えるが…普段は着てるところを見た事がないひらひらの上着やら
腰に巻き付けられて太股で揺れる金のチェーンベルト、スニーカーに見えてた靴もソールの踵部分が高くなってる物で
どれだけ”今日”とゆう日を千鶴が楽しみにしてたのか一目瞭然のその格好に吊り上る口角を隠しもしないで

一度は爪先までやった視線を合わせてやれば、頃合いを待っていたかの様に小首を傾げる。

『何処か可笑しい??』

「いや、可笑しくはねぇけど……その髪型じゃメット被れねぇだろ?」

『うん?』

「バイク乗る奴はメット被らなきゃならねぇんだよ。面倒くせぇ事にな」

『ふーん。…あのさ、キッド自分で縛ったんだから自分で解けるよ?』

「いいから、黙ってじっとしてろ―――メットも被せてやるから…取り敢えず先にキスさせろ?」

『此処外なんだけど?!』

「ぁあ、だったら何だよ?」


今此処でキスしたら”バカップル”みたいじゃない?

「……んじゃぁ、どっちか選べ。今此処でキスされんのと、部屋で”食われ”んのとどっちがいい?」
『キス』
「速答してんじゃねぇよ…」




…………)atogaki(…………
え〜…っと、――――『何が書きたかったのか?』そんな事はnoraにも解りません!!
取り敢えず”バイクに跨るキッド”が書けたので個人的には満足してます(笑)

 

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