KID
□似たもの同士
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『あーっ、もう!!ダメだ全然解んない!わたし一生海外なんて行かないから英語なんて必要ないのに!!』
「はっ、いいんじゃねぇか?英語なんて普通に生きてりゃ必要ねぇもんだしなぁキラー?」
「違いない―――が、英語は今や”世界共通語”だ。それに単位を取れないと千鶴が楽しみにしてる夏休みが潰れる事になるぞ?」
『えっ!?それは嫌だ!!』
夏休みなんてまだ先の話しだけど、それでもそれを楽しみにしてるのは事実で尚且つ”補修”で潰れるとか絶対に嫌なわたしは
これまで以上に必死に大嫌いな英語の問題が敷き詰められたプリントと睨めっこしたけど……
どう頑張っても解らないものは『解らない!!』っと投げ出すのに時間は掛からなかった。
「仕方ねぇな、教えてやるからとっとと終わらせろよ」
『本当に!?…ありがとー!!――で、その見返りは何??』
「千鶴もだんだんキッドの事が解ってきたな?」
『そりゃ…今までろくな事になって来なかったからね?』
「1回教えて理解しなかったら”何でも1つ言う事を聞く”―――で、手を打ってやる」
『………そんなんでいいの?』
「キッドお前そうとう”あくどい”な?そして千鶴は危機感が無さ過ぎるんじゃないか??」
『大丈夫だよ!』
「その根拠は何なんだ?」
『だってキッドの教え方が上手かったら間違えないし!』
「ぁあ゛!?」
「なるほど、逆を言えば千鶴が”間違えた数の分だけ”キッドの教え方が「下手くそ」って事になるわけだな?」
「てめぇ等…、みっちり懇切丁寧に教えてやるから1回も間違えんじゃねぇぞ千鶴!!」
『ふあーい、おねがいしまーぁすっ!!』
どっちも”悪知恵”だけはよく働くな
「…千鶴、こうなる事は計算ずくか?(小声)」
『わたしにも危機感ってヤツがあるからね?(小声)』
「何こそこそ話してやがる?!特に千鶴てめぇにそんな余裕はねぇだろーが!!」
…………)atogaki(…………
キッドは無駄に頭がいいと思います!!でも頭に血が上ると”おバカ”さんだと思います(笑)