MARCO

□優しい彼女★
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「おはようよい。今朝は随分と早起きしたんだねい?」

『おはよーマルコ!今朝の調子はどう?』

「あぁ、大分いいよい!昨日雛姫が作ってくれたしじみスープのお陰でな」

『それならよかった!朝ご飯食べてくでしょ、昨日のスープをお味噌汁にしてみたの!!』

丁度頃合いになったお味噌汁の火を止めてよそう為のお椀を食器棚から取り出そうと振り返ったらすぐ後にマルコが立っていて
もう少しで鼻先を思い切りぶつけるところだった―――のに慌てて後退ろうとしたはずが引き寄せられてマルコの腕の中
結局少しぶつけてしまった鼻がジーンとするけど温もりに安心する気持ちの方が勝っていて思わず笑みがこぼれる

「そんなに慌てて後退ると折角の味噌汁で火傷しちまうよい?」

『ッ…ん――驚かせたのはマルコなのに、わたしが怒られるの??』

「そいつぁ悪かったねい?朝の挨拶がまだ済んでなかったもんだから済ませちまおうと思ったんだよい」

『挨拶ならさっき済ませたじゃない?何言ってるのマルコ?』

二日酔い

「雛姫はまだ寝惚けてんのかよい?それとももう一回キスして欲しくて惚けてんのかい?」
『……ぁー、挨拶ってキスの事だったの?』
「挨拶ってェのは言葉で始まってキスで終わるんだよい!」
『ふふっふ!!でも、それってマルコ限定なんでしょう?』
「当たり前だよい!他の野郎とこんな挨拶したらそん時は相手の野郎をどうにかしちまうかもしれねェない」




…………)atogaki(…………
最近よく見るテレビCMでしじみは肝臓だか二日酔いだかにいいと謳っていたのを見ていて書きました
見切り発車で書き上げたわりにはイイ出来だと自己評価をつけます(笑)

 

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