MARCO

□視線逆転
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「姿が見えないと思ったらそんなところに居たのかい」

『登りやすそうな木だったから、ちょっと登ってみたの!見晴らしいいよ〜ここ!!』

「そうかい。小さい雛姫にはそうだろうない」

俺の背丈でも背伸びしなきゃ手が届かないような枝に半分座って半分寝そべってる雛姫に頭を撫でられるのは妙な気分だが
いつもより近い目線と酷く楽しげな顔見てたら、そんな事はどうでもよくなっちまった

『小さいって言うな!!これでも160はあるんだからね?』

「充分小さいよい!ナースにもそんな小さい奴は居ないよい」

『そんな事言うマルコは縮んでしまえい!!』

そう言って両手を肩に乗せたかと思うと身を乗り出してぐいぐい体重を掛けてくる。もちろんそんな事で縮む訳も無いし
雛姫一人が肩に乗ったくらいでバランスを崩す程柔な鍛え方もしてないが―――わざとらしく「おっと」なんてよたついてみせれば
ひつしに首にしがみ付くその慌て振りに思わず笑みを溢して口付けた

背伸び


「―――……キスすんのに見上げるなんて、何だか癪だよい」
『やっぱりマルコってキス魔なの?』
「俺がキス魔だって誰が言ったか知らねェが雛姫はどっちだと思う?」
『どっちでもいいかな?相手がマルコでわたし限定ならね!!』




…………)atogaki(…………
マルコの正確な身長が知りたい今日この頃……(笑)

 

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