MARCO
□”1−2=−1”★
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事情後に克明に残る怠さという余韻を持て余す体を文字通り引き摺ってうつ伏せのまま枕を抱えてぼんやりしてれば
灰皿の上で紫煙を燻らせる煙草が目に付いて手を伸ばす―――吸い掛けの煙草を残したまま何処に行ったのか?と疑問に思ったが
その理由事態にあまり興味が無くて、人差し指と中指で挟んだ煙草を口唇に銜える
「雛姫は煙草に興味があったのかい?」
『…ぁ、……』
「それとも単に”口寂しい”ってェんならキスしてやるよい?」
視界の隅から伸びて来た手があたしから煙草を奪ってくのを視線だけで追うと
ニヤリと口角を吊り上げたマルコがグラス一杯の水を手にベッド脇に腰掛ける所で(元々マルコの物だけど)奪われた煙草が
マルコの薄い口唇に銜えられるのを見て”ぁあ、間接キスだ”なんてよく解らない事を考えてた。
『知らなかった。マルコが煙草を吸う理由って、そうゆう事だったんだ?』
「否定はしねェよい!半分は当たりだ」
『半分?――…残り半分の理由が気になるところね?』
「………教えて欲しいかよい?」
『んー…できれば??』
「ふとした時の感情を抑える為。」
何と無くは解かるものの、いまいち理解しきれない返しに首を傾げてれば喉渇いたろい?っとグラスが差し出される
それに黙って頷きグラスに口付ければどこか呆れた様な声で自分で持てよいと言われるが
そんなものは気にしない。ゆっくりと傾けられるグラスに合わせる様にゆっくりと水を渇いた喉に流し込んで飲み込む
『…ねぇ、”ふとした時の感情”って例えばどんな事?』
「今みたいな時――かねい?今の雛姫の格好にはくるものがあるよい。」
『それって扇情するって事?』
「……雛姫――直接的な表現ってェのは時に萎えもするが、その逆もあるってェ事を学んだ方が身の為だよい」
『あたしの為ともあたしの所為とも聞こえる言葉ね』
「言って解らねェなら実技で解らせてやろうかい、その身体に?」
『明日、仕事なんだけど?』
「あぁ、俺も仕事だよい」
ハイリスクしかない駆け引き
「まっ、どっちにしても俺は辛いけどねい。」
『今やって明日怠いのも、やらないで生殺しもたいして変わらないもんね?』
「ぁあ、そうゆうこったよい!」
『ふーぅん…、あたしはさマルコがしたいならいいよ??』
「……そうやって俺を甘やかしてると、近いうち痛い目にあうよい?」
『そうかもね?』
…………)atogaki(…………
結局、暫くじゃれ合った後そのまま眠りに付いた起用貧乏なマルコさんに拍手!!というのがオチですが
微裏にもならない”生っちょろい”ものしか書けない自分をどうにかしたい―――。
でも、すん止めを喰らうオッサンは書いてて楽しいので仕方が無いと諦めます!!(笑)