MARCO

□嫉妬と独占欲
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「………寝てる人間の腹に飛び乗るのは殺人行為だよい。」

『おはようマルコ、目は覚めた?』

「…(人の話し聞いちゃいないねい。)…ぁあ、覚めたよい―――それにしても今日は随分と大胆な服だねい?」

『刺青が見えやすいでしょ?』

「あぁ、親父に見せて来たのかい。」

『うん!』

「俺ァ…また朝から誘惑されてんのかと思ったよい」

ベビードールとかいったか?――太股が丸見えの短パンを履いて腹に跨る雛姫の腰を抱き寄せて
持ち上げたもう片方の手は手櫛で梳くように何度も頭を撫でる。

気持ちよさそうに目を閉じて、ふにゃりと笑ってたと思ったら俺の上にぽすんと倒れ込んで首筋に擦り寄って来た

『マルコが相手ならそれもいいけどね?』

「…本気にするよい?」

『いいよ?――でも、今はダメ!』

「思わせ振りだねい?」

『だってサッチにマルコわ起こしたらすぐに食堂に行くって言っちゃったんだもん!!』

「……そんなら後5分――俺に付き合ってくれよい」

小さな子供にする様に脇の下に両手を差し込んで抱き上げ横向きになると細い身体を抱き締める

『どうしたのマルコ?』

「刺青見てんだよい」

『…いや、触ってますけど?』

「んじゃ”触って、見て”んだよい。」

餓鬼みたいなこじ付けの理由を言ってでも…

『――何か怒ってるのマルコ??』
「怒ってねェよい」
『んー…、でも何かいつもと違うくない?』
「嫉妬してんだよい!――解ったら大人しくしてろい」
『ぅ…、はーい』




…………)atogaki(…………
マルコが”妬きもち”を妬いたのは―――@刺青を見た親父 A大胆な姿を見たサッチ―――どちらでしょう?

 

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