MARCO

□胸に刻んだ誓いの証
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「一体いつまで焦らす気だよい?」

『べつに、あたしは甲板で見せてもよかったんだよ?』

「雛姫は俺に嫉妬させてェのかよい?」

腕を引かれて――というよりは半ば引き摺られるように連れ込まれたマルコの部屋で
庶務机の椅子に座ったマルコの足の上に跨がらされて座ったその場所から少し下の位置にあるマルコの目を覗き込む

『あ、それは見てみたいかも!』

「嫉妬させてェなんて悪趣味だよい」

『だって、マルコと嫉妬って結びつかないんだもん』

「そんなら”体感”してみるかい、俺が嫉妬したらどうなるのか?」

『知りたいけど体感は嫌!』

「そらーよかった。オアズケ喰らったまま倉庫に走るなんて真似しなくて済んだよい」

『どうゆう事??』

「首輪と鎖でこの部屋に繋いでt」

『ちょっと待った!!それって”監禁罪”だよ?!』

「今更それが何だってェんだい、俺ァ海賊だよい!」

もう既に犯罪者のお尋ね者だといって実に海賊らしい笑みを浮かべるマルコは庶務机に頬杖を付く手とは反対の手をあたしの腰に回す。

がっちりとホールドされた腕に引き寄せられた体はバランスを崩して慌てて目の前のシャツを両手で掴む
ビックリして目を見開くあたしを楽しげに喉の奥で笑ったマルコは『落としゃしねェよい』と頬杖を突いてた手を背中に回した―――……

「早く見せろよい?」

『ちょっと待って』

「これ以上焦らすと、身包み剥いで全身隈なく調べるよい?」

『そんな面倒な事しなくたって入れたのは鎖骨から左胸に掛けてのここにしか入れてないよ』

ブラウスのボタンを上から何個か外して襟元を広げ、不要になったガーゼを剥がして床に落とす
体の何処にこれを入れるかはさんざん迷ったけどデザインだけは迷わなかったそれをひと撫でしてゆっくりとマルコに視線を向ける

空に溶け込むようなスカイブルー


「、…これは――ぉt……不死鳥かよい?!」
『マルコだよ!ちなみに右足の下にあたしの心臓があるの!!』
「反則だろい……」
『あれ、気に入らない??』
「その逆だ。ったく、本当に閉じ込めちまいそうだよい」




…………)atogaki(…………
白ひげの刺青が誇りで誓いなら、noraは不死鳥を刻みたい!!
そんなバカな管理人の戯言から生まれた作品です。共感してくれるかたとオールで語りたい(笑)

 

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