MARCO

□スキのかず
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「雛姫は本当にマルコが好きだよな?」

『――…何、急に??』

「いや、何となくふとそう思ったんだよ」

『エースってば変な事ばっかり疑問に思うよね?』

「……まったくだよい。」

いつもの様に飯に顔を突っ込んで寝てたと思ったら起き抜けに下らない事を言い出すエースにため息を吐いてコーヒーを啜る

「だって、マルコの隣には必ずって言っていいほど雛姫が居んじゃん!気になるだろ?」

「なるなる!!年だって一回り以上違うし〜ぃ!!」

「サッチ、テメェ……殴られてェのかよい?」

「ッ、ギャ〜〜〜ァ!!俺のリーゼントぉ!!!」

「ぁあ、今日の朝飯かと思ったよい。」

「今日の朝飯は野菜スープとベーコンエッグサンドだろーが!!」

ギャーギャーと煩いサッチを黙殺して新聞を広げてれば視界の脇からサーバーが差し出されて、チャプンと中でコーヒーが揺れる
辿る様に視線を持ち上げれば雛姫が小首を傾げて俺を見てた―――。

それに黙って空にしたカップを差し出せば目の前に座る二人からそれぞれ違う類の視線が向けられる

「―――……何だってェんだよい?」

「仲良き事は美しきかな、ってか?」

「サッチの場合”羨ましきかな”だろい!」

頬杖突いてニタリ顔のサッチの足をテーブルの下で踏み付けて、丸めた新聞でエースの頭を叩く

「何、深刻な面してんだよい?」

「…なー、マルコの何処が好きなんだ?」

『んー、考えた事ないな〜…』

「考えた事ないって、それ本当に好きなのか??」

『じゃー、エースは好きなものにいちいち理由を付けるの?オヤジの何処が好きだとか考えた事あるの?』

「ねーぇな!!」

『ほらね、それと同じだよ?』

スキは数えるのもじゃなくて、増やしてくものなんですよ?

『だいたい、マルコの好きのところなんて数えきらんないしね!!』
「ふーん、そっか!―――…って、何赤くなってんだよ二人して??」
「いや、他人事とはいえ……ここまでストレートなのは、ちょっと、な」
「―――……素面じゃ無理だよい。」




…………)atogaki(…………
自分の目の前で惚気ともいえる事を話されて得意のポーカーフェイスを崩すマルコ(笑)サッチは貰いテレ!!

 

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