MARCO
□かわいいケンカ
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『ねぇ、ねぇ、”ヨイちゃん”これから一緒に空の散歩しようよッ!!』
「嫌だよい。だいたい雛姫は酒飲んで酔っ払ってんだろい?危なっかしくて飛んでらんねェよい!」
『マルコのケチ!!あたしは”ヨイちゃん”を誘ってるの〜ぉ、”ヨイちゃん”を出せーぇ!!』
「煩ェよい、耳元で騒ぐなってんだよい!」
首に絡み付いた細腕を解いて、背中に張り付き耳元で騒ぐ雛姫を胡座を掻いた正面に引き摺り出してやれば
それすらも楽しかったのか?きゃっきゃとはしゃぐ雛姫の頭を撫でくり回す
『や〜…ァ、マルコ止めて眠くなっちゃう〜ぅ』
「そのまま寝ろよい(好都合だ)。」
太股辺りのズボンを握り締めて必死に”イヤイヤ”と首を振る雛姫は半分寝言の様に『ヨイちゃん、ヨイちゃん』と繰り返す
親父の隣を陣取って、親父と一緒になって浴びるように酒を飲んだ後でこんだけ首を振っても落ちないてのは
流石は白ひげ海賊団だと変な関心をしちまうところだが、流石にこの状態の雛姫を背中に乗せて空を飛ぶなんて芸当は持ち合わせてない。
「まーったく、お前らときたら―――所構わずに”いつでも何処でも”イチャイチャしやがって」
「”羨ましい”って顔に書いてるよい、サッチ?」
「うるせー、俺にだって本物の”白衣の天使”って彼女がいるんだよ!」
「その白衣の天使とやらに”許し”はもらえたのかよい?」
「ぅ゛、……」
「………その様子じゃ、まだ許してもらってねェみたいだねい。」
「うっるせー、万年バカップルのお前に俺の気持ちが解ってたまるか!!どうせ喧嘩なんかした事ないんだろ!」
「何を言い出すかと思えば、そんなもんしt」
『ブッブー!!ケンカならしてますよーだ。現在進行形でね!』
「まだ起きてたのかよい?」
「現在進行形で喧嘩してるのに何で一緒にいるの?」
『あたしは”ヨイちゃん”と一緒に居るだけで、マルコは…そのオマケ??』
「え、いや…意味解んない。――おい、マルコ通訳しろ!!」
喧嘩の内容:空への散歩を断って、尚且つ俺が不死鳥姿にならない事。
『んねっ!ぜーんぶ解った上で、やってくれないなんて酷いでしょう?マルコのバーカ!』
「どっちかつぅと悪魔の実の能力の方が”オマケ”だと思うんだけどねい……」
「―――なんか、お前も苦労してんだな……」
「ちったァ解ってくれたかい?――酔ってる雛姫はメンタル的に性質が悪いんだよい。」
…………)atogaki(…………
正常時:マルコ>不死鳥 飲酒後:不死鳥>マルコ
どちらも大好きだって事に変わりは無いけど、個としての着色が強いためマルコ的には複雑(笑)