MARCO

□あなたとわたし★
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「そんなに急いで何処に行くんだよい?」

『……マルコさん!どうして此処に居るんですか?待ち合わせ場所はこの駅ビルの2階にある喫茶店じゃt』

「ちょっと早く着いちまったもんだから此処で雛姫を待ってたんだよい!電話には気付いてないみたいだねい?」

『―――へっ、……?!』

改札を潜り抜けて小走りでエスカレーターに向かっていたら突然誰かに呼び止められて、振り返った先にはマルコさんが居た…

携帯と言われて初めてマルコさんが右耳に携帯を押し当ててるのに気付いて慌てて鞄の中にしまっていた
お揃いのストラップが付いた携帯を取り出すと、地下鉄に乗る前にマナーモードにしたままだった携帯が着信を知らせるように唸っている。
流行のスマートフォンじゃなく折り畳むタイプの携帯を開けば着信画面にはマルコさんの名前が表示されてあって……

『ごめんなさい!!バイブ解除するの忘れてて、マルコさんからの電話に気付きませんでした!』

まったく気付かなかった事に勢いよく下げた頭の上から楽しげなマルコさんの笑い声が降って来た。

「いいよい!雛姫は”うっかり屋さん”でってちゃんとしってるからよい。今だって俺が声を掛けなかったら素通りしてたろい?」

『…ぅ゛、―――ごめんなさい、です。』

「くくくっ…、そんな縮こまんなよい。もっと虐めたくなるだろい?」

『ま、マルコさん!!からかわないでください』

「別にからかっちゃいねェよい、」

全部本心だよい?

『ぁな…ッ、』
「耳まで真っ赤になってるよい!」
『やっぱり、かからってるじゃないですか!!』
「はっはは、だから言っただろい?「全部本心だ」ってよい!」




…………)atogaki(…………
照れ屋なカノジョをからかうマルコが書きたかっただけでオチなんて存在しません!

 

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