MARCO

□言葉のあや★
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「何してんだよい雛姫?」

『折り紙』

「…ガムの包み紙に見えるのは俺の気のせいかい?」

『折鶴作ってるの!もー、揚げ足取らないでよ?』

「くっくく、悪かったよい?そんな小さい紙で折鶴たァ、雛姫は器用なんだねい?」

『これくらいなら”何とか”ってくらいにはね?』

「出来たら見せてくれよい?」

『うん!!もうちょっとで完成だから待ってて!』

運転中の暇潰しにとガムを噛み出したマルコが捨てるはずだった銀の包み紙を
正方形の1ヶ所を繋げたまま2つ切り出して、1つずつ交互に同じ要領で折ってく。そんな事を繰り返して

漸く完成した折鶴は何故か”嘴”がくっ付いてる物で…それを見たマルコはにやりと口角を吊り上げた

「こりゃァ…キスしてんのかい?」

『本当は手を繋いでるみたいに羽が繋がってるはずだったんだけど……』

「くっくっ、そうかい…雛姫らしいねい?」

『うー…ん、『暇潰し』に作ったのがいけなかったのかな?』


俺とのドライブはそんなに暇かよい?

『違うけど、マルコが先に『暇潰し』って言ったからその仕返しです!!』
「運転中は目が疲れて眠くなるんだよい。ガムでも噛んでなけりゃ事故っちまっても困るだろい?」
『解ってるけど…でも『眠気覚ましに』とか言ってくれてもいいでしょう?』
「――…俺が悪かった。だから拗ねないでくれよい?」




…………)ATOGAKI(…………
”手繋ぎ鶴”っておれないな〜…って思ってたら出来た作品の筈だったのに
ただの”バカップル”な話しになったのは何故?!

 

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