MARCO

□メールアドレス
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「本当に雛姫は携帯弄くってるのが好きだねい?」

『マルコってば携帯に焼きもち?』

「アホンダラ!!」

『冗談だって〜』

「だから「アホンダラ」だってェんだよい。」

『マルコが妬くのは携帯じゃなくて”友達”だもんね?』

「”男”友達だよい。」

『”それ”どっちも同じ!あたしには男も女も関係なく友達は友達だもん』

「雛姫はそうでも、相手が”そう”思ってるとは限らないだろい?」

『ふーぅん……難しい議題だね?』

「…ちっとも真面目に考えてないだろい?」

『そんな事ないよ?―――はい、送信完了!!』

あたしの携帯がメール送信画面から待ち受け画面に切り替わると同時に聞こえてきたバイブの音

書斎机の上を振動してずり落ちた携帯が、床に落ちる前に空中でキャッチしたマルコは
ディスプレイに表示されたアドレスを見て「誰だ?」と呟いた後、かちかちと携帯を操作して手の平の小さな画面を見て笑った。

「何してんのかと思えば…、随分と可愛らしい事してくれるよい」

『メールアドレス変更したから登録し直してね?』


XX.me-marco@…

「雛姫からメール貰うたびに”誘惑”されそうなアドレスだねい…」
『伏せも字の意味もう解っちゃったの?』
「ぁあ、なんなら――答え合わせしてみるかい?」




…………)ATOGAKI(…………
最初の”XX”は言うまでも無く”KISS”です
この後雛姫さんはしつこいくらいマルコにされたんでしょうね?……きっと。

 

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