ＭＡＲＣＯⅡ
□同型色の羽
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
『はーぁ……。』
「どうした？これ見よがしにため息なんて吐きやがって」
『大事な宝物取られちゃったの』
「取られたぁ？」
『そっ。父さん取り返してくれる？』
「グラララ…」
「やっぱり此処だったかい。いくら親父に言い付けても駄目なもんは駄目だよい！」
『あれは、私のなのに～……マルコのケチ！』
「グララララララ！羽っ切れに妬いて取り上げるたぁマルコもまだハナッタレだな！！」
「そんな理由ならまだよかったんだけどねい。」
「違うのか？」
「馬鹿なことして遊んでたから没収したんだよい」
『くるくる回して遊んでただけじゃない？？』
「その後どうなった？」
目が回るくらい
『ちょっと、気持ち悪くなっちゃったかな？』
「目ェ回して打っ倒れただろい！」
『だって、不死鳥の尾羽だよ？！いくら見てても飽きないんだもん！！』
「グララララララララ！！」
「だからって、具合悪くなるまで見るやつがあるかい！」
…………)omake(…………
「聞いたぜ？“不死鳥の羽”に妬いたって本当かよ？」
「ったく、どいつもこいつも。この手の話しは足が早くてまいるねい」
「で、どうなのよ？マジで妬いたのか？？」
「否定して回ってないのが答えだろい」
「まっ、同じ不死鳥で同じ雄だしな」
「何で、あの羽が雄の物だって解るんだ？」
「飾り羽は雄にしかないからだよい！」