MARCOU

□UEDHINGU★
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『おや、サッチ!!こんなところに何か御用??』

「そりゃーこっちの科白よ!式のヒロインがこんなところで何してんだよ?!」

『ちょっと疲れちゃって、一休みしてたの!!煙草持ってたらくれない?』

「おいおい、いいのかよ?花嫁が旦那以外の野郎に強請って?」

『な〜ぁに堅いこと言ってんの!サッチと私の仲でッ!!』

これが仕事だってんなら苦でもないが、いざ自分の事となるとそうでもないらしい
主役そっち退けで馬鹿騒ぎしてる喧騒を遠くに聞きながら東屋のベンチで横たわってると聞き慣れた声と妙な会話が耳に着く。

「そりゃー初耳だ。どんな関係だったりするのか詳しく聞かせてくんない?」

『それ聞く??』

「……―――俺も聞きてェない。一体どんな関係だってんだよい?」

まだ付き合ってる時から親父はそれこそ猫可愛がりしてたし今日も式の後からずっと雛姫を側から離させないもんだから仕方なく1人で此処に来てたってのに…

「ゲ、っ…マルコ!お前も此処に居たのかよ?!」

『あらま、やっぱり此処に居たんだ?この辺だとは思ってたけどドンピシャだね!』

「よく親父の側を離れられたねい?」

『マルコの姿が見えないから探してくるって言ったら笑ってたよ?』

「そうだったのかい。そんなら初めからこうすりゃーぁよかったない」

「へー、へーぇ…―――まったく、羨ましい限りだ事で!!人の気も知らねーぇでよー。」

『うん?サッチの気持ちって??』

「聞いてやるなよい」

「やっぱり気付いてなかったかー。だよなーぁ、お前は昔からマルコ一筋だったもんな」

『なにそれ?それじゃーまるで、サッチは私の事が好きって言ってるみたじゃない!』

「う゛……っ!?」

「雛姫、お前今とどめ刺したよい。」

『ぅへ?!』

いや、初耳ですけど

「雛姫にはそうだろうが、他の奴らは皆知ってたよい」
『嘘っ、全然知らなかった!マルコも知ってたって事?!』
「あぁ。知ってた」
「―――この新鮮な驚き方が雛姫だよなーぁ」
『まって、待って!!マジで言ってんの?!本当に??』
「玉砕を目の当たりにしての男の告白に念押ししてやるなよい。」




…………)atogaki(…………
結婚式をテーマに書いてみたのですが、このメンツだとどーにもハッピー感は薄めに思えて
ギャグ要素を取り入れたところ“ギャク・ウエディング”になってしまいました。

 

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