MARCOU

□Ringの内側
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『おはようございます、マルコさん!』

「あぁ、おはようよい!もうすっかり海楼石には慣れたみたいだねい?部屋に来るのが早くなってるよい」

『まだまだ、全然ダメです。本当はかなりばててるんですよ?』

「とてもそんなふうには見えないけどねい?」

『それは…わたしだって海賊だから負けず嫌いなだけです!マルコさんがいいって言ってくれたらベッドにダイブしたいくらいですよ?』

「構わねェよい。それで雛姫が楽になるならねい?」

『冗談を真に受けないで下さい。でも、ちょっとだけ座らせてもらってもいいですか?』

「よいよい」

能力のコントロールが出来るようになるまで何とかならないか?と相談を受けて雛姫の好みを聞き出し買った指輪の内側に海楼石の欠片を埋め込んでプレゼントした
始めは自分の部屋でもろくすっぽ動き回れなかったらしいが最近は俺の部屋にまで来れるようになり
次の目標は親父の部屋に行けるようになる事だと決意を新たにしていたのはまだ記憶に新しい……

『ふーぅ…、』

「本当に疲れてるみたいだねい?辛かったら横になっても構わねェよい。おっさんのベッドでよけりゃぁだが?」

『大丈夫です少し休めば平気です。』

「そんならいいが、無理はすんなよい!この部屋でくらい指輪なんぞ外しちまえ」

『嫌ですよ!!せっかくマルコさんに貰ったのに、外してもし無くしたら大変!!』

「大事にしてくれてんだねい?気に入ってもらえてんならよかったよい!」

『わたしの宝物です!!』

「……宝物…か、そいつぁ嬉しいねい。しっくはっくして創った甲斐があったってもんだ」

雛姫の何気無いでも嬉しそうな言葉に胸の内で騒ぐ慾に嘲笑してそれを押し殺し机に広げた書類目を通す。

『――…ねぇ、マルコさん願い事ってありますか??』

「願い事?……考えた事も無いねい、願う前に行動しちまう性分だからよい!」

『何でもいいんです何かありませんか?ぁ、でもなるべく小さな物にしてくださいね?』

「どうして急にそんな事聞くんだい?」

ひとつだけなら

『叶えられそうな気がするんです!この指輪を着けたままでも』
「気がするってだけだよい。そいつぁ小さくても海楼石だ能力は使えねェよい!」
『やってみなくちゃ解らないですよ?』
「―――そんなら、少しでいいこの部屋を涼しくしてくれ。夏島の気候海域に入って蒸し暑いからねい」
『えっと、それじゃあ……”冷蔵庫を開けた時みたいな涼しさ”でいいですか?』
「あぁ、それで上等だよい!多少涼しくなれば仕事も捗るからねい?」




…………)atogaki(…………
言葉で相手に暗示をかける能力を持つヒロイン!この能力はnoraの今1番のお気に入りだったりします!!
気の持ちようでどうとでもなる事を願ったのはマルコの優しさです
叶っても叶わなくてもマルコにとってはヒロインちゃんを独り占め出来る時間なのです0(`▽´)0

※心理的構図
マルコ=下心込みで好きだがヒロインには隊長として慕われてるだけだと思ってる為結構必死に紳士的な振る舞いを取っている。
ヒロイン=憧れと好きの間くらい。マルコの優しさは部下だからだと思っていて嬉しいがモヤモヤした気持ちを抱えている。
っといった感じでしょうか?相変わらず解りづらい裏説……。

 

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