MARCOU

□傍から見れば、断トツ1位★
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『やっほー!!どうしたのお客さん居ないじゃん商売繁盛してないの?!』

「まだ開店前だっつーの!それに、どうしたはこっちの科白だ今日はマルコとデートだろ?フラれたのかー?」

『……まーぁ、ね?』

「あー、やっぱり!…って、はぁあ゛?!マルコの奴がマジで振ったのかよ!?」

『新人君のミスで休日出勤。お陰でルンルン気分もどん底よ!』

「んっだ、そーゆう事?驚いて損した」

『もっと驚いてよ?私はムカついてるんだからサッチに冷められたら憂さ晴らしにならないじゃない!』

「憂さ晴らしって、貴女ねー……まー、いいけど。で、雛姫はどっちにムカついてる訳よ?」

『どっちにって、そんなの決まってんじゃない!』

会社の社長でもある親父さま第一だって事は解っててマルコと付き合ってる。……いや、付き合ってもらってると言った方が正しいかな?
でもだからって、いくらなんでも5回もドタキャンされたデートの穴埋めまで潰れるなんて流石に落ち込む

「マルコか?」

『ミスした新人くんよ!』

「やれやれ、相変わらずだねー。そんなにマルコが好きなら聞いてみたらどうだ?」

『無理よ。聞ける訳無いじゃない、バカな事言わないで!』

仕事とわたしどっちが大事なの?――――随分前に見た夢の話をしてからというもの、サッチは事あるごとにそれを実際に聞けと言ってくる
そりゃー…わたしだって聞いてみたいって思うけど、夢と同じ結末になったらって考えただけで落ち込める
夢の中のマルコは間髪入れずに仕事だと言ってさっさと家を出て行ってしまったのだから。

「罪作りな男だねーまったく。その巻き髪もひらっとしたワンピースも全部マルコの為なんだろ?」

『何言ってんの?これは全部わたし自身の為よ!嫌われたくないから少しでも可愛くしてるの!!』

くるり、ひらり
可愛く誘えたら貴方は振り向いてくれますか?


「くっはー!!羨ましい科白!俺も言われてみたいねー?」
『サッチだって綺麗なお姉さま達に言われてるんじゃないの?』
「あれは営業トーク、リップサービス!金の切れ目が縁の切れ目なのよ。俺が欲しいのは本気の言葉な訳!!」




…………)omake(…………
「お前には無理だろうよい!言われたきゃ先ずは自分が本気にならねーェとない?」
『マルコ!どうしたの?すごい早いね、もう終わったの??』
「さっさと終わらせるから待ってろって言ったろい!待ち合わせ場所に居ねーェから来てみれば案の定だ」
『待ってろって、この店に居ろって事じゃなかったんだ?』
「はいはい、はい!ラブシーンは他所でに行ってやってくれ!独り者には目の毒だ」

 

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