MARCOU

□飛び乗り乗者禁止っ!!
1ページ/2ページ


『起きましたか?』

「―――……起きましたかじゃ、ねェよい。寝てる人間の腹に飛び乗るたぁどんな了見だい?」

『お姉さま達から綺麗なリボンを貰ったんで結んでください!ぁと、もうお昼過ぎてるんですからいい加減起きて下さい?』

「最後のは誰から頼まれた伝言だい?」

『……親父さまから、って!』

「聞かれたらそう言えって言ってのは誰だい?」

『それは言えません!そうゆう約束なので』

腹に(飛び乗り)跨り座ったままの体勢で右手には色の違う2本のリボンを持ち、左手は俺の胸に置いて首を傾げる雛姫に眩暈を覚える
この無邪気な笑みが妖艶な物だったらうっかり手を出していたかもしれないが眠気と一緒に毒気まで抜かれた後からじゃぁそうもいかない
ともすれば釘付けになりそうな視線はこの際男の性と内心嘲笑して未だに首を傾げてる雛姫の額にデコピンする

『ィ、た…ぁ……!?』

「いつまで人の腹に跨ってんだい?リボン結んで欲しかったら早く退けろい!」

『はーい!』

機嫌よく返事して飛び退くように腹の上から下りるとベッドを背凭れに床に座り込む

「先に言っとくが俺ぁリボンなんて結んだ事がねーェからない。少し歪んなっても文句言うなよい?」

『大丈夫です!マルコ隊長は器用だからそんな事になりません。それにもしそうなってもマルコ隊長が結んでくれるならそれだけでいいです!!』

「……ったく、雛姫はカワイイねい!」

『そんな事ないですよ!!でもマルコ隊長にそう言ってもらえるのは嬉しいです!!』

「よいよい」

俺に向ける笑顔が、
一番可愛いんだ
…なぁんて、思っちまうのは惚れた弱みかねい...


「ほれ、出来たよい!さてと遅い昼飯でも食いに行こうかねい?」
『あっ、わたしも一緒に行きます!』
「雛姫も昼飯まだだったのかい?!」
『だって1人でご飯食べても美味しくないから、マルコ隊長と食べようと思ったんです!』
「そうだったのかい。ありがとうよい!」




…………)atogaki(…………
さて、問題です!貴女が”約束”をした相手は誰ですか?

A:サッチ B:親父 C:ナースのお姉さま方 D:その他

これだ!っと思う相手を見付けたらnext→へ答え合わせに行きましょう!!

next

次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ