MARCOU
□依存心と嫉妬心
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『ねぇ、マルコ?もしわたしが戻ってこれなくなったら……どうする??』
「―――10日以上振りに戻って来たと思ったら「ただいま」も無しに聞く事はそれかい?」
『ごめんなさい―――…でも、気になっちゃって』
「そうだねい、………」
未完成な悪魔の実図鑑には載ってないパラミシア系の悪魔の実の能力―――そいつを得てから雛姫は時折船から居なくなる
その時、その時の気になった物の側に文字通り飛んで行く能力。
好奇心旺盛な雛姫にはピッタリな能力だと思う反面行き先も告げずに突然消えるもんだから気を揉む事も常だ
「もしそんな事がありえるなら本気で考えなきゃいけなくなるねい」
『本気で考える??――何か考えてる事があるって事?』
背中に抱き付いて首に緩く巻きつく腕の一方を掴み輪を作った右手を翳して見せる
「特注になるが、洒落たブレスレッドでも誂えて雛姫の腕に嵌める!」
『ブレスレッドを?!』
「あぁ、それもただのブレスレッドじゃない」
『特注のなんだよね??』
「肌に触れる内側に海楼石を仕込んだ特注のブレスレッドだ。そいつを嵌めてれば能力を使えねェだろい?」
『―――……確かにそれはそうだけど、それを嵌められたらこの部屋から出る事も出来なくなるんだけど?!』
「そいつぁますます好都合だよい!誰にも見られる事が無くなるからねい?」
『マルコって実は嫉妬深かったの?!』
「知らなかったのかい?」
例えばそうなっても
見付けてみせる。絶対に!
『………言われてみれば、思い当たる事があるような?』
「まぁ、そんな物は必要無いだろうけどねい」
『そうなの??』
「俺に興味が無くなるなんて日がくるのかよい?」
『無いっ!!』
「……即答出来なかったら嵌めてやる所だったよい」
…………)atogaki(…………
海楼石を仕込んだアクセサリーの存在が会話に登場するお話しが多数存在しますが実際に身に付けてる場面は1度もありません
お気付きでしたか?――――今度、実際に身に付ける話しを書いてみるというのも面白そうですね^^