MARCOU

□一緒に読書
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『―――ねぇ、マルコさん此処なんて書いてあるの?』

「んぁ、まだそんな所呼んでたのかい」

『だって難しいんだもん!』

「洋書読むなら小説からじゃなく絵本から呼んだ方がいいんじゃねーェのかい?」

『そんなの船には無いの解ってるくせにー!意地悪しないで教えてよ?』

「これじゃぁルビ振ってやっても意味ねェない。」

漢字ならすらすら読めるくせして英語になると途端に淀む。教えてやるようになって最近漸く簡単な物なら読み書き出来るようになったとこだってのに
いきなり小説を読みたいだなんて無理にも程がある―――案の定発音のルビを(仕事の合間を縫って)振ってやっても
発音が解っても意味が理解出来ねェんじゃ意味が無い。何度も聞かれてる内に離れてるのが面倒になって

横向きにベッドに凭れて座り足の上に抱え込むように雛姫を座らせて問われた箇所を説明しながら一緒に読んでく

『ふーぅう…、やっぱり小説は面白いね!』

「そう言ってもらえると俺もルビを振った甲斐があるよい!この続きはまた今度な?」

『うん、ありがとうマルコさん!でも無理しなくていいからね?』

「無理はしてねェよい!でも、早く続き読みたいだろい?」

『楽しみはとっとく方がいいから!マルコさんが忙しくなっちゃうのはイヤなの』

「………――雛姫は策士だねい。」

ぎゅっできゅん

『どうしたのマルコさん?ちょっと、苦しいよ??』
「ん、…ぁあ、悪かったよい」
『ぁ…、もう少しぎゅってされてたかったなー……残念!!』
「……ッ…、(本当に、どうしてくれようかねい)」




…………)atogaki(…………
無自覚ヒロインちゃん最高です!そんなつもりがまったく無いってゆうのがまたヨシっ!!です(笑)
そしてそんなヒロインちゃんに振り回されるのを書くのが楽しくてなりません(`▽´)

 

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