MARCOU

□そうじゃなくッて!
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『…ッ……ケホ、ゲホ…っク…ぅ゛、……!?』

「やれやれ、大丈夫かい?」

『…ィ、ガイ……!!』

「だろうねい。煙草なんて苦いだけで美味しくもなんともねェ、序でに言えば体に悪い代物だよい!」

船尾デッキに居るとたまに会うだけだったマルコ体長と最近では此処に居れば必ず会うようになったのは、もう随分前の話し―――…
いつからか此処に居れば会える。そう思うようになってから気が付いたことがある
わたしはマルコ隊長が好きなんだって――――鈍感や鈍いって言われる事はよくあったけど、まさか自分の気持ちにも鈍かったなんて驚きだ

「……――――そんなに興味があるなら、試してみるかい?」

だから、マルコ隊長にそう言われた時は自分の下心が見透かされたんだと恥ずかしくもなったけど
触れてみたかった口唇にキスで触れられるなんてっと嬉しく思ったのに実際に触れたのはマルコ隊長が銜えてた煙草で(無様に)冒頭に戻る。

『だっ、たら……まぅこ隊長はど、して…?』

「舌っ足らずな喋り方だねい?―――たんなる気晴らし。いや、紛らしてるだけかも知れねェな?」

『ま、ぎらす…?』

「――――……煙草なんざ興味本意で吸う物じゃねェって解ったかい?」

『煙草?……興味本意?!』

「何だ違ったのかい?興味津々ですって感じだったんで、てっきり煙草かと思ったんだけどねい?」

顔に書いてある?!
違います!!興味があるのは、煙草じゃなくて...


『煙草じゃ、ない……です。』
「そうかい。そりゃぁ悪かったねい今水持って来てやるから此処でちょっと待ってろよい」




…………)omake(…………
「ちょーっと意地悪が過ぎるんじゃねーのか?」
「見てやがったのかい。盗み見たぁ趣味が悪いねい」
「何でキスしてやらなかった?俺が見てたからーなんて吐かすなよ。気付いてんだろ雛姫ちゃんの気持ちに!」
「……あいつの気持ちなんざ、本人が気付くより先に知ってるよい!」
「だよな。だったら何でだよ?」
「―――強いて言うなら名前の後ろに余計な物くっ付けて呼ぶようになったから。だよい」


…………)atogaki(…………
自分の気持ちに気付いてから呼び捨てで呼べなくなって敬称を付けて呼ぶようになったヒロインちゃん!
マルコはそれが気にくわなくてわざとキスじゃなく煙草を吸わせてます(笑)
間接キス狙いだと仮定するとマルコもかなり変態思考だって事になりますが、どう思うかは雛姫様次第です

 

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