MARCOU

□あっ・そび・ましょ〜!!
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「こんな所で黄昏てていいのかよ?あんまり遅くなるとお姫様の機嫌が悪くなっちまうぞー、っと!」

「解っちゃいるんだがねい。こうなっちまったら手詰まりだよい」

「何だよこの黒焦げの物体は?!」

「エースの奴が燃やしちまった雛姫からの手紙だ。こうなっちまったら俺でもお手上げだよい!」

「……あっんのバカ!こんな大事な物を燃やすなんて雛姫にどやされるぞ!?」

「それなら心配いらねェよい俺がきっちりやっといたからねい。」

「あー…そう。エースに何が起きたのかは聞かねーから、お前はさっさとビスタのとこ行け!」

「この手紙の指示はビスタだったのかい、ありがとよい助かった」

いくらこの広いモビーディック号の船内だからって朝から1度も顔を会わさないなんて事は偶然を除けばそんなにある物じゃない
そんな日は決まって雛姫からの遊びの招待状で、今回に到ってはその招待状の現物が雛姫の部屋の机の上にあった
内容はどれも”次へ”の指示で、場所だったり人だったりと様々――――今までにもいろんな遊びをしてきたが……

今回のこれは伝言ゲームと隠れん坊の合わせ業だろうか?
ビスタで丁度20箇所目となる目的地に向かいながら次が最後であれと願ってみたがそう簡単には終わらせてくれないだろう事も承知の上だ。

「やっと俺の所にたどり着いたか!でも残念だったなゲームオーバーだ」

「あぁ、そのようだよい」

「イタズラ好きのお姫様は短気らしいな?」

「短気つーぅより好奇心旺盛なんだろうよい!」

この伝言ゲーム隠れん坊がリアルタイムで進行してるって事に気付いたのは、3箇所目のイゾウの言葉だった

「だから言っただろ?早いとこ捕まえねーと持久戦になれば部が悪いって!」

「ぎりぎり分刻みでころころゴールに移動されりゃぁ捕まえるのは至難の業だよい」

突然始まる遊びのルールはただ1つ”お昼ご飯の時間まで”その時間になればどんなに楽しい遊びでもそれで終了になる

「グラララララ、今回はマルコの負けだな!何度かヒヤリとした場面もあったがお前の覇気もまだまだひよっこだな!!」

『とーさんのコートは忍者の隠れ蓑みたいだね!お陰で助かっちゃった!!』

「親父のコートの中にも隠れてたのかい?!」

『8回中3回も来るんだもん見つかるんじゃないかってヒヤヒヤしちゃった!』

メッセージ

「親父のコートの中とは、お嬢もよく考えたもんだ!」
「親父だけに”とーさん下暗し”ってか?」
『オヤジギャグが寒いよフランスパン!』
「まったくだよい。それにしても伝言ゲーム隠れん坊なんてよく思い付いたもんだねい?」
『うんっ、すっごく楽しかった!!マルコも楽しかった?』
「取り敢えず、この手紙を何処に仕舞っとくか考えるくらいには楽しかったよい!」




…………)atogaki(…………
イメージ的には前に書いた【いじめっ子】の続編でしょうか?
だらだら長いだけで肝心のヒロインが最後まで出て来ないのが欠点(致命的な)ですがnoraは楽しかったです☆!!

 

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