MARCOU
□魔の手の魔力で降臨
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「風邪引いたって聞いて報告もそこそこに来てみたんだが案外元気そうだねい?」
『皆大袈裟なのよ。心配してくれるのは嬉しいけど、こう果物づけだと鳥にでもなっちゃいそうだわ?』
「――…鳥つーぅより、猫だろい?」
『……うん?ぁそうね、すっかり忘れてたわ。さっきサッチにお見舞いだって貰って付けられたのよ』
「こんなもん付けられて忘れてられるなんてなぁ、やっぱり風邪引いてるって証拠だねい」
部屋に入ったときから気になりはしていた頭の上にぴょこんと生えた猫耳のカチューシャに―取れないように―触れる
正直、風邪で潤んだ目で上目遣いに見上げられてのこのオプションは理性にダイレクトに響くんだが……
流石に風邪で弱ってるところを無理やりどうこうなんてのは男として最悪で、腹の内にふつりと湧く慾を捩じ伏せる。
『あっ、そうだもう1つ忘れてた。お帰りなさい』
「あぁ、ただいまよい」
『お疲れ様でした!ゴメンね忘れてて』
「……ッ…、―――(潤んだ目の猫が首傾げてるよい)!?」
『ちょっと耳貸して、内緒話ししよ?』
「(誘ってる、わきゃぁねェな)―――内緒話しったって、わざわざそんな事しなくても此処には他に誰も居ないだろい?」
『いいから早く、ねっ??』
「(わざとやってんのかよい!?)……ょい。」
獣耳
『―――あのね、マルコの事だからとっくに気付いてると思うけど……隣の部屋の気配』
「気配―――……確かに、随分と馬鹿が集まってるようだねい?」
『ひょっとして気付いてなかった??』
「言ったろい?報告もそこそこにするくらいには”心配してた”って!」
『ふっふふ、行くなら早く戻ってきてね?』
「あぁ、勿論だよい!すぐに片付けて戻ってくるからイイコで待ってろい」
…………)atogaki(…………
隣室での計画:マルコが誘惑に負けた所で部屋に乗り込んで”すん止め”&”からかう”。
発案者:サッチ。 賛同者:エース・イゾウ・ビスタ。
(甲板にて待機)成功か失敗かで賭け事に興じている参加者:2人意外全員。(笑)