MARCOU

□Blue Out...
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「雛姫は本当に海を眺めんのが好きだねい?」

『マルコ、お仕事はもう終わったの?』

「あぁ、エースのヤツが提出期限を1週間もすっぽかしたあげく手直しだらけで必要以上に手間取ったが何とか終わったよい」

『それはそれは、お疲れ様でした!コーヒーで労ってあげたいけどもう少し此処に居たいなー?』

「構わねーェよい!もとより俺もそのつもりだったしねい」

『……ねぇ、マルコは海の中って見た事ある?』

「…ぁあ。随分と昔、まだハナッタレのガキだった頃に1ぺんだけ海に潜った事がある」

『どんなだった?やっぱり綺麗だった??』

「ガキが潜れる深さなんてたかが知れてるからねい珊瑚なんて無かったし魚もそんなに居なかったよい」

何があっただとかどんな魚が居たとか、どうして潜ったのか?なんてもう覚えちゃいねーェが
ただ1つ今もはっきり覚えてるのは海の中から見た太陽がきらきら輝く水面の絵だけ……
その後すぐに能力者になっちまって2度と見る事が出来なくなっちまったから雛姫の気持ちも俺なりに理解できる

『いいな…ぁ、わたしも1度だけでいいから海に潜ってみたかったな』

「―――雛姫、ちょっと目ェ瞑ってろい!俺がいいって言うまで開けんじゃねェよい?」

『何かあるの??』

記憶の底の方にあるあの日見たあの光景を見せてやる事は俺には出来ない
まして物心付いた頃には能力者だった雛姫を連れてくなんて出来やしねェ―――それでも何とか”俺が”見せてやりたい
なんて、自分でも馬鹿げた事をしてるもんだと自嘲する

「―――もう開けてもいいよい」

『……っ、…綺麗な青。こんなに近くで見るのは初めて』

「海中の青には遠く及ばない青だけどねい」

『そんな事ないよ!今まで見たどの青よりもマルコの青が1番綺麗で1番好きだよ?』

「そいつぁ何よりだよい」

長い恋
大好きな海より、キミが1番好き...


「仲睦まじきは良き事かな。鴛鴦―おしどり―ってのは彼奴らみてーなんのを言うんだろうな?」
「嫉妬と独占欲塗れの汚れきったおっさんと麗しき女の純愛だろ!どう見ても」
「海ん中が見たいって言うんだからジンベイに頼んでやりゃーいいのに、何でそれをしねーんだマルコのヤツ??」
「――ほぅ、怖い物知らずのお子様は言う事まで恐ろしいなー!!」
「エースそれマルコに言ったら命は無いと思え!」




…………)atogaki(…………
不死鳥の炎は再生の炎だから焼き尽くす事の出来ない熱くない炎だとすれば可能な事
でも、焼き尽くす事が出来る力もあるのだとしてもマルコならそうならないようにコントロールする事も可能なはず!
何が言いたいのかというと――――翼に変えた腕に目隠し?されて至近距離であの青を見てみたい!って事です!!(笑)

 

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