MARCOU

□STARS in the SKY★
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『おっ、来た来た!遅いじゃんマルコ!!約束の時間に遅れて来るなんて男としてどうなの?』

「急に呼び出しといて何言ってんだ。こっちは仕事で疲れてんのに来てやったってのによい」

『なーにジジムサイ事言ってんの?たかだか3つしか違わないくせに!』

「2つだよい。正確には2つと5ヶ月ちょい…か?」

『そうなの?――まっ、どーでもいいんだけどさ。それより早く行こ!』

自分から言っといてどーでもいいたぁ手前勝手な言い分だがそれを言った所で『だから?』とでも返されるのがオチだ。
項垂れて腹の底からため息を吐き出して無理やり気持ちを切り替えると、先々前を歩く小柄で華奢な背中を追うようにゆっくり足を進める

『たらたら歩かない!しゃきっと付いて来る!』

「………はいはい。」

『返事は1回!!』

「よい」

途中何度か振り返っては急かしたてる雛姫に最終的には腕を引かれて連れて来られたのは駅ビルの最上階
数日前オープンしたばかりのプラネタリウム。会社の同僚に貰ったという無料ご招待券を自慢げに取り出すとカウンターを経由して
ベルボーイふうの男に招かれて薄暗い室内へ足を踏み入れると人工的な無数の星空が出迎える

「―――それなりに繁盛してるねい。作り物の星見て何が楽しいんだか理解出来ねェよい」

『もー、そうゆう事言わないの!早く座ろ?』

「向こうに空席があるから上から回りこんで行くよい!」

『何であえて遠くの席に行くの?近い所でよくない??』

「途中から客が入って来る度に、せっかくの雰囲気も台無しになるだろい」

『なるほどね、どーりで入り口付近には空席が目立つわけだ?』

プラネタリウム

「……―――よく眠れそうな環境だない。」
『ちょっと寝ないでよ?!寝てたら置いて帰るからね!』
「よいよい。善処はするが、寝ちまってたら起こしてくれよい?」
『気が向いたらね?―――手握られてたら帰れないし。』
「そんなら安心だねい」




…………)atogaki(…………
大人同士の恋愛!がテーマとしてあったのですが、ただただ”じれったい”そんな話しに......。

 

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