MARCOU

□願い事は3つ!!
1ページ/1ページ


「よーぉ、お2人さんお揃いでどちらへ?」

『おはよーサッチ!これからマルコとデートなのっ!!お昼ごはんは食べて来るからいらないよ〜』

「くだらねーェ事言ってんじゃねェよい!」

『とーさんから頼まれた仕事を無事に達成出来たら何でも言う事聞いてくれるって約束したじゃない?だからこれは買い物でもお散歩でもなくデートだよ!』

「それを先に言わないと誤解を招くだろい。ご褒美でデートとただのデートとじゃ偉い違いだよい!」

『わたしのお願いは3つ!その1つが夕方までのデートなんだから、デートはデートです!!』

「はっはは!そりゃそーだ、雛姫ちゃんの言う通り!男の二言はかっこ悪いぜマルコ?」

「サッチ……お前心底楽しんでるだろい?」

自慢のリーゼントを握り潰されて甲板に崩れ落ち悲痛な叫び声をあげるサッチに心の中で合掌して行ってきます!と声を掛けてからマルコの腕を引いて船を下りる

マルコ達(古株クルー)は何度も来た事があるみたいだけど、わたしは初めての島に興味津々で町中をキョロキョロ見渡すのに夢中で
いつの間にか腕を引く格好からマルコに腕を引かれて引き留められる事が多くなっていた

『ねぇ、マルコ次はあのお店に入ろう?喉渇いちゃった!』

「あぁ、小腹も減ったし昼飯前に軽く食っとくのも悪くねェよい。でもいいのかい?」

『わたしもちょっとお腹減っちゃった!いいって何が??』

「どの店も外から見るばっかで入りもしないし何も買って無いだろい?」

『それはいいの!!今日はマルコとデートする日だから買い物は全部まとめて明日するから平気!!』

「俺との”デート”は下調べって訳かい?それとも手荷物がいっぱいになったら俺が帰るって言うと思って遠慮してんのかい?」

『んー……その両方かな?』

「バカだねい雛姫は!心配しなくても約束は約束だ。手荷物が増えたからって帰るなんて言わねーェよい!」

『…っ、本当っ!?』

「……くっく、参った。流石にお手上げだよい」

『マル、コ――??』

「俺って男はそんなに薄情な男に見えてんのかねい?今日の買出し部隊は確かエースのとこだったない手荷物が増えたら其奴等に押し付けちまえばいいよい!」

恋人つなぎ

『ちょ、わっ……まっマルコ!!?』
「でも、先ずは軽い腹ごしらえと休憩が先だよい!」
『ぁあの、手っ手!!』
「うん?こうやって繋ぎたかったんじゃねェのかい?」
『どうし、て、それ…』
「恋人同士だって奴等が歩いて来る度に其奴等の手元ばっかり気にしてれば解らない方が可笑しいだろーよい!」




…………)omake(…………
「残りの”願い事”はもう決まってんのかい?」
『んー…願い事は残り1つでしょー、迷うな〜』
「はぁあ?!」
『ぁ、これ美味しい!』
「ちょっと待てよい!残り1つって3−1=2だろい?こんな簡単な引き算も出来ないのかい雛姫は!?」
『その計算は合ってるとして、さっきこの店に入る時に”お願い”は使っちゃったから残りは1つでしょ?』
「これはデートなんだろい?だったらデート中のお願いはノーカンだよい!それまでいちいちカウントしてたら会話も出来ねーェだろい」

 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ