MARCOU

□おれの休日★
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「……ぁあ、それなら昨日デスクのパソコンに送ってあるよい。」

〈んっな事言ったってねーもんはねーぇんだっての!〉

「そんなはず無ェよい。ちゃんと探したのか?くだらねーェ物ばっかりファイルして溜め込むから解らなくなってるだけだろい!」

〈確かにファイルはいっぱいあるけどよー、こんな四角四面の堅物なピーシー使ってんのは会社でお前くらいだよ!〉

「何だって俺のパソコン開いてんだよい。自分のパソコン確認するだろ普通!!」

〈えっ、俺のピーシーに送ったの?!〉

「お前ん所で使うデータなんだから、お前に送らないで他に何処に送るってんだよい?ちったぁ考えろアホンダラ!!」

せっかくの休日だ、寝坊してちょっと遅めの朝食食って昼までだらだら過ごしてどっか出掛けるのもいいかなんて頭で考えてたプランも
朝っぱら(いつも通りの時間)に叩き起こされて頓挫。その電話の相手がサッチだった事もあって苛つきも勝り
徐に銜えた煙草に火をつけようとしてライターに伸ばした手が宙を彷徨う「やられた」そんな事を思いながらベッドから足を下ろしてリビングに向かう

〈でも、俺のピーシーは最初に確認したんだけどなぁ?無かったぞそんなもん〉

「お前のパソコンはデータ量だけはヘビー級だからサーバーに詰まってんだろい!受信メール問い合わせしてみろ届くはずだよい」

〈へーい。…あ、面倒だから確認取れるまで電話切るなよ!〉

どっちが面倒なんだ。と腹の中でごちり視線を向けたローテーブルに並べて置かれたカップが目に付く。
湯気が上がってないのを遠目で確認してそのままキッチンへとやって来れば見慣れた光景が其処にあって頬が緩んだ

冷たいだろうに床に膝立ちでコーヒーメーカーを食い入るように見詰める雛姫は何処と無く楽しそうで
(っと言っても実際に見えてるのは背中だけで顔なんか見えちゃいないんだが)
すぐ真後ろまで来た俺にも気付いちゃいない様子にくつりと喉を鳴らせばそれに気付いた雛姫が振り向く

「……おい、サッチちゃんと探してんのかい?さっきから鼻歌しか聞こえねェが」

〈ちょい待ちー。今バニーちゃんが俺の為に必死に手紙の山を漁ってくれてる最中だから!!〉

「そんなくだらねーェ物ダウンロードして使ってるからデータ量がパンクしてメールが詰まるんだよい!」

柔らかな笑みを浮かべ右手に持っていたライターを翳す雛姫の手招きに誘われるままに近付き背中を丸めて再度煙草を銜えれば
視界からライターは遠ざかり代わりに頬に柔らかく口唇が押し当てられた

口パクの”お・は・よ・う”!

〈おっ、あったあった!届いてたぞってかいま”ちう”って聞こえたきがするんですけど?マルコさん??〉
「気のせいだろい。そんな事より、もー電話してくんなよ俺は休暇中なんだからねい!」
〈はっ、ちょ…そりゃなt〉ブツ!!…ツー、ツー、ツー…




…………)omake(…………
『もう、電話はいいの?今コーヒー淹れてたとこだったんだけど…』
「平気だよい。もともとたいした用事じゃなかったしねい――…それより雛姫は何だってライター持ってくんだい?」
『ゴメンなさい。マルコさんの私物だから持ってると安心するのと、持ってたらマルコさんが来てくれるかな?って思って』
「今すぐベッドに連れてっちまいたくなるような理由だねい」
『マルコさん眠いの??』
「コーヒーなんかよりも雛姫が欲しくなった。って言えば解るかい?それとももっと直接的な表現しなきゃ解らないかい?」
『………意地悪な笑い方でそんな事言うマルコさんは嫌い!』
「そうかい。俺は好きだよい!特にその赤くなった恥ずかしそうな顔なんかくるモンがあるよい!」


…………)atogaki(…………
セクハラ発言なマルコが書きたかっただけです!!(逃)

 

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