MARCOU
□勤勉彼氏さま★
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『マールーコーさん!』
「もう少しで終わるから遊ぶのはもうちょっと待ってくれよい」
『もーぉ、わたしはまだ何も言ってないでしょう?』
「……ぁあ、コーヒー淹れてくれたのかい。ありがとうよい」
『そのつもりだったけど、これは自分で飲む事にします!!』
「へーぇ、雛姫はブラックが飲めるようになったのかい?そいつぁ知らなかったねい」
『我慢すれば飲めますよーだぁ!』
「そんな眉間にシワ寄せて飲むくらいなら俺に飲ませて欲しいもんだねい?どうしても駄目なのかい?」
昨日の休日出勤の振り替えで月曜日なのに朝からずーっと一緒にいられるなんて夢みたいで幸せに思えてたのに
マルコさんときたら(いつもより)少し遅めの朝ご飯を食べ終えたら寝室けん書斎の机に噛り付いてパソコンとにらめっこ
お仕事が大事なのは解ってるつもりだし、滅多に見れない眼鏡マルコさんを見れるのは”萌え〜”って感じなんだけど………
いくら何でも3時間近くも放置状態にされてたんじゃーぁ、いくらわたしでも不機嫌にはなる。
『……―――マルコさんは、お仕事とわたしどっちが大事ですか?』
「随分と唐突に有り触れた質問をするねい?」
『ありふれた質問だから1度聞いてみたかったの。答えてくれませんか??』
「そうだねい……、ド定番で返すなら「お前」なんだろうが、生憎俺は欲張りでねい両方とも欲しいし手放す気も無いんだよい!」
『欲張りさんだったんだ?』
「だから、そう言っただろい?」
『ふー…うん、仕方ないのでこのコーヒーはマルコさんに差し上げます!その代わり飲みきるまで甘えさせてください!!』
「雛姫は甘えたかったのかい?」
『うーん、……ただマルコさんと一緒に、』
ダラダラしたいだけ
『だったり?――真面目なのはマルコさんのいい所だけど、少しだけクザンさんを見習ったらいいんじゃないかな?』
「いくら雛姫の頼みでもあんなグータラなお巡りを見習うなんて御免だよい!!」
『でも、クザンさん子供とお年寄りには人気があるんだよ?』
「雛姫は俺とクザンとどっちが好きなんだよい?」
『そんなの決まってるじゃない、天秤に掛けるまでも無くマルコさんだよ!』
…………)omake(…………
「…ッ……ブェエ、くしょい!!!ぁーあ、またセクシーなお姉ちゃん達が俺の噂してんのかねー?」
「まともな付き合い方を1度もした事の無い男が何を言ってんだい。ただの風邪だろ?」
「おツルさんてば手厳しいな〜ぁ。」
「いい年して独り者だから未だに巡査長止まりなんだよあんたは!」
「あ〜、いいのいいの。俺は此処で充分幸せ感じてんだからさ!」