MARCOU

□嬢の虜★
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『いらっしゃいマルコさん』

「あぁ、…今日はまた一段と隙だらけの格好だねい雛姫?」

『さっきまでレイリーさんが来ていたから。この服もレイリーさんからのプレゼントなの』

「パトロンからのプレゼントじゃ着ない訳にはいかねェか。俺はてっきりまだ懲りて無いのかと思ったよい」

『んふふふっ、あんな経験はあれっきりで充分。二度とごめんだわ』

「そりゃあ、いい心掛けだよい」

3ヶ月、2ヶ月前…だったかな?その時もやっぱりレイリーさんに貰った露出度の高いドレスを着ていて
お見送りに外に出てたところを酔っ払いのおじさん達に捕まって(ベタベタ触られて)困ってた所をたまたま通り掛ったマルコさんが助けてくれたのが切っ掛け
あれからマルコさんは月に何度かお店に来てくれるようになったのだから、これも1つの怪我の功名かな?

「それにしてもいい趣味してるじーさんだよい。娘ほど若い女にこの手の服をプレゼントするなんてねい……」

『それってレイリーさんの事言ってるの?』

「さぁてねい。俺は誰の名前も言ってねェよい、名前を言ったのは雛姫の方だろい?」

『ぁ、……――――もーぉ、マルコさんの意地悪!!』

「はっはは、悪かったちょっとからかっただけだ!こいつで許してくれよい?」

『何これ?ずいぶんサイズの小さい指輪みたいだけど??』

「たまたま知り合いの店でこいつを見付けた時に思い出したもんでねい。前に話してくれたろい?」

指切りの由来

「遊女が本命のしるしに切った小指を送ったのが指切りの由来だって」
『確かに話したけど、わたしは遊女じゃないわよ?』
「勿論、思い出したのはその話に出てきた”小指”の方だよい。その指輪はピンキーリング、小指にはめるもんだからねい」
『可愛い指輪だけどこれをはめたら、わたしの本命はマルコさんって事になるのかしら?』
「そいつは雛姫次第だな!俺から送ったこのピンキーリングが俺の本命の証って事でも構わないしねい?」




…………)atogaki(…………
ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのーますゆびきった(地方によっては若干の違いがあるかもですが)この歌詞にでてくる
指切りの由来というのが今回の題材です。上手く表現し切れなかった感は目立ちますが……
他にも(↑の)歌詞を漢字で書くと何やらひどく恐ろしい歌にもなるのですがそれはいつか機会があれば使ってみたいですね

 

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