BOOK
□02
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『ふぁあ、眠い…』
PV撮影当日。
はじめてのPV撮影で時間もかかるだろうということで夜中1時に事務所に集合。メンバーは2時入り。前日は今日に備えるために早め解散で寝れるはずだったのにドキドキして寝るタイミングが掴めず結局一時間しか眠れなかった。
『(遠足前日の小学生みたいで恥ずかしいな、)あ、所さんおはようございます!あれ、こんばんはですかね?』
所「おはよう、であってるんじゃない?ちゃんと寝れた?」
『ほんの少しだけ。なんか緊張しちゃって』
遠足の前の日の小学生みたいね、と所さんは笑った。
エ、エスパーなのかっ…!
『たしか近くにコンビニありましたよね。眠気覚ましにコーヒー買ってきます!ブラックでいいですか?』
所「悪いわね、お願い。」
『いえいえ!行ってきます』
所さんにはコーヒーで、あ。
みんなにも差し入れ買っておこう。それにしてもじめじめするなぁ、夜中なのに。あぁ眠い。
**
『ただいま戻りましたよっと。あ、皆さんおはようございます!』
コンビニで色々買っていたら(かなり買ってしまった)30分たっていたみたいで事務所に戻った頃には既にメンバーがいた。
鬼「おはよう…」
喜「…ん、」
歌「あ、おはよう…■■ちゃん」
『皆さんテンション低いですよ!まあまだ2時だし無理ないですけど…』
鬼「■■は元気だね〜…若いなあ。」
歌「鬼龍院さんおじいちゃんみたいなこと言うね。まあ僕も思ったけど、」
『まだ同じ20代ですよー。ってきゃんさーん、起きてくださーい。もうメイクする時間ですよ。』
喜「あ…?もう俺すっぴんでいいよ、眠い。」
『ちょ、寝ないで下さい!ゴールデンボンバーはビジュアル系ですよね!早く起きないとその二の腕噛みますよ!』
喜「だー…分かった、起きる。だから二の腕食うなよ、」
『(よっし、勝った)あ、待った。だるびしゅさんがいな…わっと!』
いきなり背中に覆い被さるように何かが乗っかってきた。何かを乗せたまま振り返るとそこにはだるびしゅさんの顔があった。
樽「■■ちゃーん…おは…。」
『だるびしゅさん、おはようござ?…寝てるし!ちょっと、人の背中で寝ないで下さいよーてか重っ!』
それから私の背中に抱きついたまま背中で寝始めただるびしゅさんをやっとのことでソファに座らせた。揺すっても起きないからちょっといじわるしちゃお。
パンっ!
樽「ぅおわ!お母さん!」
耳の近くで手を叩いてみた。
『(寝ぼけてる、)ふはっお母さんじゃないけどおはようございます、だるびしゅさん』
樽「え、あれ、ん?■■ちゃん?いま、福岡…え?」
『はーい皆さんしっかりしてくださーい。これからPV撮影ですよ!今から私所さんのところ行ってくるんでメイク始めててくださいね。』
歌「はーい…」
鬼「うーん…」
喜「…。」
樽「…。」
『そこ2人!言ったそばから寝ないで下さい!』
くっそう、
目が話せないっ!(きゃんさん起きて下さい!)
(寝かせろー…おりゃ)
(ん゙ん゙ー!ん゙んん゙ん!)
(もうきゃんさん■■ちゃんに
プロレス技かけないの)
(研二さんも寝てるね)
(■■ちゃん膝枕!)
(ほんとにもう起きてください!)