BOOK
□03
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『あれ、もう明るくなってる』
所さんにコーヒーを届けて備品チェックをして窓の外を見れば空はもう明るくなっていた。現在午前3時半。まだ日の出って早いんだな。そろそろメンバーのメイクも終わった頃だろうと元いた部屋に戻ることにした。
『お、メイク終わってますね。よかった、よかった!ってなんでみんなして脱いでんですか?!これから移動なんで荷物まとめ始めてください!』
部屋に戻ると何故だか部屋の肌色率が上がっていた。
歌「だって暑いんだもーん」
鬼「乾燥しないエアコン求む!」
喜「28度ってなんだよー!あっちいな!」
樽「■■ちゃんも脱いだらよか」
『それさりげないセクハラですよね。我慢してください!そして早く荷物まとめ始めてください!服忘れたとか言っても知りませんよー!』
鬼「今■■ちゃんがはじめて鬼に見えた…」
『…』
歌「干からびてガーリーじゃなくなっちゃうよー」
『…』
喜「俺らが干からびてもいいのかよー!あー俺らの仲ってこんなもんだったんだな…」
『…』
樽「■■ちゃんは白塗りがはげてもよかね…」
『…;』
「「「「はぁ〜…」」」」
『だー!もう分かりましたよ!車はめちゃくちゃ涼しくしておきますから!きゃんさん鍵!』
喜「それでこそ俺らのマネージャー!」
くっそう、負けたー!
にやにやしやがってー!こんにゃろ!
『その代わり絶対に荷物まとめておいてくださいね!出来てなかったら渋谷の交差点でミミズのモノマネやってもらいますよ!分かりましたか?!」
ぶんぶんと鍵を振り回して部屋を出た。まあ確かに暑いな。お天気お姉さんも熱帯夜になるって言ってたし。
鬼「ねえ聞いた?ミミズのモノマネだって、」
喜「ミミズってモノマネ出来んのかよ」
歌「ガーリーとはかけ離れた感じのモノマネだよ、多分」
樽「ミミズだからこういう感じでにょろんと…」
喜「っぽい!研二ミミズっぽい!」
鬼「俺にはただの変態にしか見えないけどね」
歌「僕もそれ思った」
所「…ちょっとあんた達さっきから何やってんのよ。変人にもほどがあるわよ」
樽「所さんが変態じゃなくて変人って言いよる!」
歌「ショック受けんのそこ?」
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