七つの大罪

□芽吹き
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「あの…これは…」


おずおずと部屋から出てきたエリザベスに、一同は「おおっ」と、感嘆の声をあげた。

エリザベスは長い髪を高めの位置で二つにくくっている。
いつもの落ち着いた印象と違って、可愛らしい雰囲気だ。
言うまでもなく、メリオダスに強制されたのだろう。


「おっ、さすがエリザベスちゃん、可愛いぞ!」


トントン蹄で床を引っ掻きながら、ホークが前に出て来て鼻を鳴らした。


「そうですか…?いつも髪を結わないから、なんだか落ち着かないです。」


「エリザベス様、とってもお似合いですよ。その髪型、可愛らしいです。」

「カカっ!お前、ツインテールが好きなだけかよ?」

「はぁ!?///」


ニコニコと愛想良く声をかけたキングをからかうように、バンが肩を叩いた。

ツインテール。バンはもちろんキングの気持ちを知っていて、「彼女」を揶揄しているのだろう。


「うんうん、エリザベス、本当に可愛いよぉ!」


噂をすれば、一部始終を見ていたのだろうディアンヌが窓の外から黄色い声をあげた。



「うちの看板娘はなんでも似合うからな!」


追って、部屋からメリオダスが顔を覗かせる。


「ねぇねぇ団長、ボクも可愛いー?」

「ああ、そうだな。」

「やったー!」





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