小者の夢

□1.初の対面!
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「君、俺の恋人にならない?」
…なんだろう、新手のナンパ?
俺が男に口説かれる日が来ようとは…
取り合えず、こうなるまでの経緯を紹介しよう。






俺は木枯 ゆう 17で、高校には行ってない。 いや 行けないのだ。
三年前、両親は何も言わず姿を消し、それから預かってくれてたばーちゃんも亡くなってしまった。
そしてなんだかんだで金がつきた俺は敢えなくホームレスに。
今日は朝から食料が普及されるので急いでいた。
そしてこの男にぶつかり、謝ろうとしたら、
「君、俺の恋人にならない?」




こー言うわけだ。
いや、こんな状況俺もびっくりして固まっておりますよw
しかもこの人、身長高くて黒髪。目が赤と黒のオッドアイ! すげえ!
「で、どうする? 恋人になるって言えば、何も不自由ない生活が送れるよ?」
ってかんがえごとしてた
 何 やっぱ恋人?
はぁ? んなのに釣られる訳……あります。めっさあります。
だって、正直今まで割りと甘えて育ってきた俺にとって今の生活は苦しい。
そんなとき伸びた救いの手だ!
とらぬ訳にはいかぬだろう!www
…でも、恋人…ねぇ…
えっと、分かると思うが俺は男 こいつも男。
どうやったらそうなるんだ?
「いや、恋人っていうのは親に言って欲しいだけ。」
『ちょ、 あんた心読むなよっ  …て、それだけ? それだけでいい暮らし?』
「うん。」
ま、まじかああああああ!
実はさっきまでまじこの男がそっち系で、喰われちゃうかもとか警戒してたけど、こりゃあ安心じゃん!
『俺、恋人なるっ』


これが、俺の人生一番の失敗で成功だった。
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