短編
□サディストな君
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* * * *
「や、あっあ、んっ」
「たけま、…は、あっはっ」
ぎしぎしと忙しなく鳴るスプリング音、下股からはぐちゅぐちゅと音がなり、上を見上げれば参輝が辛そうに顔を歪めてる
「や、あ、あんっあ…みつ、き…ぃ、ああぁんっ」
「うっ、せ…ぇ」
だらだらと先走りが流れる勃っている自身を握られ上下に扱かれればその感覚がいやいやと首を振りながらも膨張した参輝自身で壁を擦られれば喘ぐ事しか出来ず
なんで、そんなに辛そうなんですか?
「は、はぁん…っあ、やだ…も、やだぁ…っ」
「もうちょい、頑張ってな?」
ぐずぐずと泣きはじめる武政にこれはさっさと済ませなきゃなあ…と思いながらも腰を激しく振って、だらだらと先走りが流れる武政自身を扱きながらぼおっと思った。
なんで、こんなちっせぇ嫉妬したんだっけ?
コイツが沢山のバンドマンと交流があんのは前々からだろ?
こうやって武政を抱けるのは俺だけだし、コイツの恋人は俺だけ、だしな。
小さく笑えば目尻に涙を溜めてぐずる武政を抱きしめて目尻に溜まった涙を舐めながら
「ふぁあ…疲れ、た」
「お疲れさん」
しなる緑色の頭を撫でながら片手に挟んだ煙草を吸いながら武政を見る
「参輝、今日どうかしたの?」
「あ?何でだよ?」
「いや…なんかシてる時…辛そうにだったから、さ…」
なんでこんな時にコイツは気が付くかなぁ…。
ぐりぐりと煙草を灰皿に押し潰せば布団をめくり、ぐったりとした武政を抱きしめながら呟いた
お前の隣は俺だから
End