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□偶然?運命?
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「味噌ラーメン、大盛り、トッピング卵2つ!」
見事に声が重なり、驚いて隣を見るとその人も驚いたように私の顔を見る。
「あ、あは。なんか偶然ですね」
「そ、そうですね。」
ぎこちなく少しだけ喋って、2人して携帯をいじりだした。
「はい、お待ち!」
全く同じメニューが私と隣の人に。
「いっただきます。」
ラーメンを一通り食べ終えて、お会計をして店を出た。
朝から変なの〜。
なんて思いつつ、
自転車でスーパーへ。
「今日はパプリカの特売なんだよな〜」
張り切ってスーパーに入ると、パプリカが残り1つ!!
なんとしても取らなければ!
私は猛ダッシュしてパプリカを手に取ろうとした―
その時、パプリカの上で手が重なった。
見上げてみるとさっきのラーメンの人が(←)
「あ!こんにちは」
「また、偶然ですね」
そんなことを言って微笑みながら私にパプリカをくれた。
よくよくみると爽やか系のイケメンじゃないか。
「では。」
と言ってどこかへ行ってしまった。
それにしても今日は偶然が重なるなぁ。
なにかあんのか今日は。
ちょっと期待しつつ、私は家に帰った。