dream of H×H

□会長の面接
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最終試験会場に向かうために、飛行船に乗っている。

久しぶりにシャワーを浴びる。

「あー…さっぱりしたあ」


1週間シャワー無しはきつかった。
一回だけキルアに頼み込んで水浴びさせてもらったけど、やっぱり熱いシャワーにはかなわない。
キルアも一回だけしか見張りしてくれなかったし。


コンタクトも、流石に痛かった。
久しぶりに外すと爽快感が半端ない。

しばらく外しておこう。


シャワー室から出ると、ヒソカからの電話がなった。


「はあい?」

『さっぱりした?』


その言葉に、後ろを振り返ると、柱の陰からヒソカが笑顔で手を振っていた。


「…げー…」


関わりたくない。


携帯を切って、足早にその場を後にした。



つもりだった。



「ちょっと二人でお茶でもどう?」


いつの間にかヒソカが私の肩に腕を回している。

はやい。


「…いやよ。なにたくらんでるの?」


「たくらむなんて
ただ君のことがもっと知りたいなあと思っただけだよ


はー…。


「冗談はよしてよ」


そう言ってヒソカの腕からすり抜けた時。



「例えば、君の眼のこと。
とかね




その言葉に立ち止まり、ゆっくりヒソカの顔を見た。

ヒソカは何を考えているのかわからない顔で私を見ている。



「…私の眼が何?」


そう訊ねた時。



「これよりネテロ会長の面接があります。
番号を呼ばれたら、第一応接室に来てください。
44番、どうぞ」



突然放送がかかった。


ヒソカは私の顔を見て小さく肩をすくめた。


「残念


そう言ってヒソカは私の横を通り、面接へ向かっていった。



私の眼?

ヒソカは一体何を知っているの?


知るわけない。


だけど、ヒソカのあの目が。
あの口調が。


不安にさせる。
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