dream of H×H

□二次試験開始
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建物の扉が音を立てて開かれると、真ん中に座っている男女が見えた。

でかい男と、でかい乳の女。


「二次試験は料理よ」


でかい乳の女が言った試験内容に受験生がどよめいた。


「美食ハンターの私たちを満足させる料理」


まずはでかい男の指定する料理。
それに合格するとでかい乳の女の指定する料理。
満腹になるまで…。


やべえ。
料理なんて超がつくほど苦手だってのに。


周りも困惑しているようだった。


だけど、でかい男、ブハラの指定する料理は、豚の丸焼き。


「良かった、豚捕まえて焼きゃいーんだ」


ほっと一安心。


「しかし早く捕まえねばな。
あの体格とはいえ食べる量には限界がある」

確かにクラピカの言う通り。



さっさと豚。
探しますか。



森の奥に行くと、少し離れた所で騒がしくなっていた。

行ってみると、ゴン達が居た。


「コウ、こっちだ」


クラピカが私の姿を見て、そう言った。



何か思い出しそうだった。


クラピカもそう言って笑顔を見せた後、一瞬。

たぶん私と同じような違和感を抱いたように見えた。

この違和感はなに?



「コウ!頭が弱点だ!」

その疑問を打ち消すように、レオリオの声が響いた。

そうだ。
今は豚だ。


みんなに続いて、豚の頭に踵を落としてぶっ倒した。

場所さえ的確に叩けば簡単に倒せる豚。
丸焼きにしてブハラの前に運ぶ。


驚くことにブハラは出された70頭の豚。
全てたいらげてしまった。


「おかしい。奴の体積より食べた量の方が明らかに多い」

「んな真剣に考えることじゃねーだろ」


レオリオの突っ込みにちょっと笑ってしまった。
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