long dream of 進撃の巨人

□信じる
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アルミンを中心に本部の見取り図を広げ、作戦を練る。
練ると言っても、アルミンとマルコが話し合っているだけであったが。

「じゃあ俺たちは銃を探してこようぜ。この見取り図だと上にあるみたいだ」

ジャンはそう言って、何人か連れて行った。
コウも、と立ち上がったが、重いから男だけでいいと言われてしまい、仕方なくアルミンの前で話を聞くことにしていた。

「…本当に僕の考えた作戦でいいのかな…」

「これ以上の作戦はないよ。やるしかない」

弱気な発言のアルミンにマルコが肯定的に言うが、アルミンはまだ不安げな顔をしている。

「大丈夫。アルミンには正解を導く力があるから」

ミカサはそう言って、アルミンの肩に手を乗せた。

「私達はアルミンの力に何度も助けられた」

「え?…そんなことが…いつ…」

アルミンが顔をあげたとき、銃を取りに行っていたジャン達が戻ってきた。

「あとで話そう」

ミカサはそう言って、その場を離れた。

「アルミン。自信を持って。アルミンは誰よりも頭がいいもの」

コウもそう言って、ジャンの元へと向かった。

「弾は本当に散弾でいいのか?」

「ああ。大丈夫」

アルミンは作戦を改めて話した。

リフトで全員が銃を持って地下へ降りる。
そこに巨人を集める。
十分に引き付けてから銃で一斉射撃。
ひるんだ隙に、天井に隠れていた七人でうなじを削ぐ。

「…七人には…全員の命を預ける形になって申し訳ないけど…」

アルミンの言葉にアニは言った。

「失敗すれば全員が死ぬんだ。構わない」
「そうだ。出来るだけ足掻いてやろう」

ライナーの言葉に皆も頷いた。

ミカサ、ライナー、ベルトルト、アニ、ジャン、サシャ、コニーの七人はブレードを手に地下の天井へと向かった。

コウは銃を手に、リフトへと乗り込んだ。

「タイミングはマルコに任せたい」

アルミンの言葉にコウも、他の皆も頷いた。
マルコは一瞬考えてから、わかったと言って頷いた。


銃を構えてリフトが下がっていく。

心臓がはち切れそうなくらいドキドキしている。
嫌な汗が背中を伝う。

またあの巨人と対峙するのかと思うと吐き気がする。

それでも、銃を構えて、マルコの合図を待つ。
手が震えるのを、必死で抑えた。
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