←ツンデレ

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実咲さんとの勉強会を終えて、用事を済ませた圭助と再び話をすることになった。

どうやら母親に買い物を頼まれていたらしく、豆腐を背負って帰ってきた。

最近俺の体がおかしい。

圭助を近くに感じると無性に触れたくなる。
もじもじしたまま結局は触れず、体の疼きを家に持ち帰る。

あの日の圭助の動きを真似してみたがどうにも満足出来ずに中途半端のまま数日放置されていた。

そんなことも知らずによく圭助はキスをしてくる。

軽く頬に触れるキス。

溜まった欲求がかさを増す。

そしてこの状況だ。

圭助の指が俺の唇に触れた。
頬だけでは済まされない口づけの体勢である。

熱く見つめられて考える。

拓が出てきていない今がチャンスなのかも。

きっと圭助は拓がいなくて当分ヤらせてもらっていないから溜まっているのかもしれない。

拓とヤればいいものを俺にも求めてきてくれている。

かと言って俺はまだ怖さを捨てられないままであった。

圭助と拓との行為の最中に目を醒まして、生々しい現実を見せられ、トラウマになっている。

インターネットで同性同士の行為を検索してみたがAVしか出てこなくて勉強にはならなかった。

拓との時は圭助が下だったけど、俺との時は上になるのだろう。
だって俺が嫌だもの。

圭助に抱きくるめられたい。

自慰で得られる快楽を知らない俺にとって抱かれることが望みであった。

圭助がしたいと望むならしてあげたい。

肩を押されて床に倒れる。

「・・・どきどきする」
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