←ツンデレ

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毎日が楽しくて、ここ数日の平均体温は高いだろう。

何処に出かけると言うわけでもないが一緒に下校をして、時間がある時は圭助の家でお茶をする。

学校にいる時は一緒にいないようにしている。

気を遣っていると言われればそうだ。

頭の色、戻そうかな。

「麦茶とジュースどっちがいい?」
「お茶」

圭助は冷蔵庫から作り置きしておいた麦茶を出した。

「ありがとう」

なるべく圭助と宿題を終わらせている。
理由でもつけないと一緒にいたいって言えない。

俺の家には極力上げないようにしていた。
圭助が名づけた「拓」に邪魔されてしまわないように。

一瞬でも隙を見せれば圭助を喰いにかかるだろう。

圭助も圭助だ。
拓なんて名前つけちゃって、仲よさそうにしてさ。

自分に嫉妬する。

食卓テーブルで宿題をしながら今週末に行われる学祭について話していた。

クラスが違うし予定も合わないかもしれないが、やはり一緒に回りたいと圭助が言ってくれた。

「拓海のクラスは喫茶店だっけ?」
「ソーダフロートメイン」
「拓海に運んでもらいたいな」
「運んであげない」
「えー」

大体俺が仕事の時は圭助も仕事をしているじゃないか。

「2日目はどう?」
「午後から」
「あー、俺午前からだ。2日目は一緒に回れないんだね」
「・・・うん」

仕方ないか。

2日目は元々一般公開で生徒が楽しむものでもないし。
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