→素直

□⇔
9ページ/15ページ

いつからこんなに感じ易くなってしまったのか。

熱で潤む目を閉じた。

「圭ちゃん見て。圭ちゃんと拓海のくっついてるよ」

床に手をついて俺の首を舐める。

「やぁっ・・・!」

拓の腰が動き始めた。

モノで裏筋を撫でられてよだれが出るくらい快感だった。

でももっと、もっと強くして欲しい。

こんな優しく撫でられたくらいじゃ満足出来ない。

「はっ・・・」

手を伸ばして自分のを扱いた。

「足りない・・・?足りないの?圭ちゃん」

俺の手を外すと拓の口内で包んだ。

「はぅ・・・ぁ、ん」

先端を舌でぐにぐに潰される。

とにかくこの溜まった欲を吐き出したい。

拓の髪を掴んで身を任せた。

どっと口の中に精を吐き出すと体の力が抜けた。

拓は口元を拭って俺を見下ろした。

「いっぱい出たね」
「ごめん・・・」
「ううん。俺のやり方で気持ちよくなってくれたんだもんね」

否定は出来ない。

「それだけで満足だよ」

自分が悪人に見える。

好きになってあげられないのにここまで体を許してしまっている。

セフレにはならないでと言いながらもこの関係はそうではないか。

拓は汗まみれの俺を抱き締めた。

「さっき圭ちゃんに拒まれて悲しかった」

こんな関係、よくないに決まっている。

「俺を変に期待させないようにって考えてるの?」

拓は目だけを上げる。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ