STAR DRIVFR 輝きのタクト ”Φ(ファイ・神)のシルシを持つ者”
□T 『転生・誕生』
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うっ…こ、ここは…?
何もない真っ白な世界?
俺は…一体…ん?どこなんだ、ここ?
そして…俺はなぜ、妙に落ち着いているんだ?
疑問しか頭に浮かばないが、俺はどうやら混乱しすぎて焦ることすらできないようだ…
そして、俺は覚醒しはじめた意識をフルに使い思考を働かしていた。
『たしか、俺は自動車に引かれそうになっていた小学生位の姿をした少女を助けようと思いとっさに庇って、少女の代わりに俺が引かれたんだったかな…
つぅか、この真っ白な空間はどこの世界なんだよ!?』
まぁ、こんな風に自分自身は葛藤しているわけだが、ここらで一度、自己紹介をしておこう。
俺の名前は神代雅行(カミシロ・マサユキ)だ。歳は22才で、一応有名な国立の大学に通っている4年生だ。
そして、世間でも名の知れた有名なゲーム会社であるn〇m〇oの内定も貰い、あと少しで卒業論文も仕上がるところだったのだが、趣味で集めているライトノベルの新巻が発売されたため、近くの本屋に買いに行く途中で上記のような理由があって死んでしまったんわけだ。
死因は、先程口頭で説明したが、小学生位の少女が横断歩道を歩いて渡ろうとしていたところに、前方から自動車が信号無視して走ってきたから、とっさに俺が少女を庇って死んだはず。
何だが、いったいどう言うことだ?
読者?への説明が終わりのんびりしようとしたそんな時に、目の前におじいさんがいきなり現れた!?
「おっ、やっと目が覚めたか?小僧」
見たことのないじいさんが話しかけてきたが、気にせず会話を続けようかな…
『アァ!!あんたは誰だ?あと、此処は何処だ?』
「 目覚めてそうそう質問か。元気のいいやつじゃのぉ。
『ご託はいいから速く答えろ!』
ちっ、せっかちなやつじゃな。
前半の質問の答えはな、お前らの世界でいう神様と呼ばれとるものじゃ。あと神たちの間では儂はオーディンとも呼ばれとる。
あと後半部分の質問の答えじゃが、ここは時空の狭間と呼ばれとるところじゃ。」
『何!?オーディンだと。
オーディンといえば北欧神話の主神じゃないか。
てか、俺は死んだ筈なんだがどうして時空の狭間なんて空間にいる』
「まぁ、落ち着かんか。とりあえず小僧、いや、神代雅行と言った方がいかの。
『呼び方位どちらでもいい』
さようか。ところで小僧、お主は輪廻という言葉を知っとるか?」
『ハ!?輪廻?』
「そうじゃ 」
(輪廻ってたしか・・・
“人が何度も転生し、また動物なども含めた生類に生まれ変わること、また、そう考える思想のこと”だったよな…。)
(Wikipediaより引用)
「そうじゃ、小僧の考えとる通りのことじゃ」
『流石、神様だな。口に出さなくても思考をよみとるとは。
で、なんで輪廻の事を話した』
「実は非常に言いにくいんじゃが、御主の存在が輪廻の理に当てはまらないんじゃ。」
『はぁ?』
俺の頭では訳が分からず、一時思考が停止しそうになったが、何とか難を逃れ、やっと頭が回りはじめ再び目の前の神様に確認した。
『どういう事だ神様!』
「つまりお前は"生きていた世界"の地球には転生できない」
『ということは俺はこのまま天国か地獄行きか?』
「普通だったらそうなんじゃが、お前は死ぬ直前に少女を助けたじゃろ。」
『あぁ、助けたな。それがどうかしたか?』
(そういやあの子大丈夫だったかな?)
と少女のことが気になったが今は神様の話に集中しよう。
「いや、ちとその少女が神たちの間でも特殊かつ特別な存在でな。
まぁ、とりあえず入って来てくれ」
オーディンがそう言うと、俺とオーディンの間に魔方陣みたいなのが浮かび上がってきて、魔方陣の中央に助けた筈の少女が姿を現した。
俺は驚きながらもあることを尋ねてみた。
『俺は…君を…助ける事が…出来なかったのか?』
すると少女は首を横に振りながら少女自身のことを教えてもらった。
それは、少女の存在が創造神であるということ。
そして、俺に御礼をいうためだけにここに来てくれたこと。
俺は少女が神様であること、それも創造神だったことに驚きながらも、少女を自分の膝の上に座ってくれるようにジェスチャーした。
すると少女は一瞬首を傾げたが、俺がジェスチャーをし続けた介もあり、躊躇いながらも膝の上に座ってくれた。
俺は少女が座ったのを確認すると優しく少女の頭を撫でた。
「ウゥ…………///」
時間が少し?経ち俺が撫でるのを止めると少女は物足りなさそうな顔をしながら俺の方を向いた。
恥ずかしかったのか頬は少し赤かったが、誤魔化すようにあることを聞いてきた。
「ど、どうしてあなたは怒らないんですか?私が死なせてしまったということに等しいのに、あなたはなぜ怒らないんですか?」
少女が眼に涙をためながら聞いてきたため、俺はこれが当たり前だわかるように話した。
『だって、君を助けられたから。それにあの時君を助けなかったら、それこそ後悔しか残らないから。だから怒らないんだよ。それにあの世界でやり残したことは無いからな。』
俺がそう答えると、少女は眼に溜まっていた涙がダムが決壊したかのように流しはじめた。
一瞬どうしようか戸惑いオーディンに助けを求めようと居た方に顔を向たが、既にオーディンはおらず、居た位置に手紙が落ちていた。
内容は「儂が居たら邪魔になりそうじゃったから、あとのことは頼む(笑)」
と一文だけ書いてあった。
一瞬あり得ないほどの怒りを覚えたが、そうなことより、少女の事が心配だってからさっきみたいに、再び頭を撫でてた。
すると少女は徐々に泣き止み再び、俺に質問してきた。
「あなたは優しすぎです。でも、そんな貴方だから私はあなたにもう一度別の人生を歩んでほしいです。」
『別の人生?でもオーディンの爺さんが俺は輪廻の理から外れてるから転生出来ないって言っていたが大丈夫なのか?』
俺は疑問に感じたため、目の前の少女に聞いてみた。
「はい。その点については大丈夫です。貴方が生きていた世界への転生は無理ですが、2次元と呼ばれるアニメや小説、漫画などの世界には転生することが可能です。」
『そうか。じゃあ、君のご厚意甘えて有り難く転生さしてもらうよ。』
「はい、そうして下さい♪」
少女は俺の言葉を聞いて嬉しそうに返事をした。
「で、では転生するにあたって、貴方が転生してみたい世界の名前と欲しい特典を教えて下さい。」
『え、良いの?転生特典はわかるけど、転生先まで選んでも?』
「は、はい。今回はそ、その、と、特別ですから。」
少女は頬を少し赤めながら答えてくれた。
ありがたいなぁ。 でも、転生するならやっぱりあの世界が良いよな…… 一応、アニメも全話見たし、劇場版も見に行った、あとはゲームもしたしな。
「【STAR DRIVER(スタードライバー) 輝きのタクト】の世界ですか……わかりました。
では転生先は【STAR DRIVER(スタードライバー) 輝きのタクト】にしておきます。
あとは転生特典ですが、原作介入は出来るように、あなたは予め印を与えておきす。」
あれ?いま俺声に出してないよね?どうしてわかったんだ。
「そ、それはですね私は神様ですから、あなたの思考を詠むことができるんです。」
あぁ、なるほど。
俺も今まで頭を撫でていたから、この子が神様であることを忘れてたよ。
謝罪の気持ちをこめて、再び少女の頭を撫でた。
『ねぇ、転生特典はいくつか頭に浮かんでいるんだけど特典の数に制限はある?』
「な、無いですよ。私は創造神ですから大抵のことを実現することが出来ます。」
そうかぁ……。
『なら、1つ目は“王のサイバディを越える力をもつサイバディ"をお願い。
2つ目は“南十字島が生まれ故郷"にしてくれ。
最後は“限界を知らない身体能力”の計3つかな…』
「わ、分かりました。他にはありませんか?」
『あーそれじゃあ、もし良かったら君も一緒に僕が転生する世界にきてくるない?』
「え、わ、私もですか?で、でも何で。」
あぁ、やっぱり教えなければいけないのか?
「あ、当たり前です。で、ですから理由を教えて下さい。」
『わかったよ。理由としては、君と出会って全然時間は経ってないんだけど、が君に惚れてしまったんだ。だからかなこんな事を思いついたのかな・・・。
それに可愛いし。』
「私がか、可愛いですか?///」
『うん。可愛いよ君は。』
「そ、そうなんですか。わかりました。私もあなたのことを気になっていたので一緒に貴方が転生する世界に行きます!でも私も一応神様なんで直ぐに行くことは出来ないと思いますが。
そ、そのあちらの世界に行ったときは宜しくお願いします////」
『うん、ありがとう。』
「いえ。ではそろそろあなたが転生する時間になってきたので、次は【STAR DRIVER(スタードライバー) 輝きのタクト】の世界で会いましょう。では、行ってらっしゃい。」
『わかった。では行ってきます。』
俺はそう言うと、足元から白い光を発しながら徐々に白い 粒子状になり、意識をなくした。
神代雅行がいなくなった、転生の間では、こんなことが聞こえてきた。
「あなたにそんなこと言われてしまったら、私本気にしてしまいますよ?」
声がした方を見てみると、そこには先程までの少女は居ら ず、その少女の面影が残った笑みを浮かべている女性がいたのだった。
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