携帯獣
□さんぽめ
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そんな感じで三人で下山。
途中襲ってくる野生のポケモン達は山の主と化したレッドがいるためか、行きと比べ少なめ。
それでも、襲ってくるポケモン達にはピカチュウが応戦&お仕置きしていた。
ちなみに、下山中、坂道だろうが、相棒がバトル中だろうがイヴにくっついたまま離れなかった。
ようやく下山し、周りの気温も上がり暖かくなった頃
パカァ
『エルフーン!!』
と、鳴き声と共に元気よくエルフーンがボールから飛び出し、イヴの肩に乗る。
「わぁ!ビックリした。本当にエルフーンは悪戯好きだねぇ。」
イヴの肩で、シシシッと笑うエルフーン
そんなエルフーンを凝視する人物が一名
「…伝説?」
「えぇ!!違うよ。この子はエルフーン。イッシュ地方のポケモンなの。」
「イッシュ地方……。知らない。」
「そりゃあ、何年も山にひきこもってたらなぁ。知らなくて当然だろう。」
キッ
「グリーンは知ってたの?」
「まぁな。何回かイヴと連絡とって、ポケモンも送ってもらってたし。」
ドガッ
「痛ぇ!!テメェ、何しやがるレッド!」
「なんかむかついた。(……ずるい。)」
二人がそんなやりとりをしてる中イヴはというと
スタスタ
……先に進んでいた。
それに気づいたレッドは怒鳴るグリーンを無視してイヴの後を追いかける。
そんな二人の後ろを仕方無い、といった感じでグリーンが続く。
そんな二人を見てイヴは気づかれないように笑った。
『フーン?』
「ん?何でもないよ。やっぱり、私達はこうじゃないとなぁ、って思っただけ。」
その顔はどこか幸せそうだったらしい。
「二人とも、早く来ないと置いてくよ。」
「おう!!」 「…(フッ。)」
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