携帯獣

□さんぽめ
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二人が連絡がとれなくなった理由を知ったイヴは、とりあえず下山して家に帰ろうと決めた。

「えっと…とりあえず二人の無事も確認したし、私はそろそろ帰るね。」

そう告げて立ち上がり去ろうとすると

ガバッ!!


ビタン!!


「「「……。」」」


帰ろうとするイヴにレッドが抱きついてイヴ地面と熱烈なキスをした。

それを見ていたグリーンは声をかけることも出来ない状態だった


ゴオオオオオォォォォォォ


イヴから怒りの黒いオーラがあらわれた!

幼い頃から一緒に過ごしていたので、この状態のイヴが大変キケンであるのをよく知るグリーンはgtgtと震えていた。



「…レッド君。君は私に対して何か不満でもあるのかね?ん?」


「……行かないで。」


「え?」


レッドは子供のようにイヴに抱きついて、離れようとしない。

「……もっと一緒にいたい。」


そう言って、抱きつく力をさらに強める


ギリギリ


「レ、レッド。ちょっと待って。ギブギブ!!骨が、骨が折れちゃう!!」


ギリギリ

「わかった!!わかったから!!まだ行かない。行かないから。だから、離して!!それか力をゆるめて。お願い!!」


ようやく、レッドが腕の力をゆるめた。
しかし、抱きついたまま離れない。


「(はぁ…)とは言ってもずっとここにいるわけにはいかないから、一緒に下山しようよ。」

コクリ


「(!!何があっても降りなっかたレッドが折れた!!今までのオレの苦労って一体…。)」

「(まぁ、それだけイヴに会いたかったってことか。その気持ちはオレも一緒だし。)」


「じゃあ、三人で下山しよう。」


「えっ…三人って。」


「当然、グリーンも一緒に降りるでしょ?」


「(忘れられてると思ってた…)あぁ、勿論だ。」


グリーンがそう言うと、イヴは満面の笑みを浮かべた。




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