ヤンキーROCK(夢小説)

□ウザいアイツ
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「彩、お前明日学校なんだろ?」



「明日は、体育祭の会議です」




「佐江は?」



「明日は部活だー」





「じゃあ、また今度だな」


「そうっすね」





教室では──




「美優紀、明日原宿行こー?」



「明日かー」




「ダメ?」




明日は弟の誕生日



「大丈夫」




「三人とも大丈夫だって」



「マジ、じゃあ8時に駅集合ね」







渡辺宅──




「ごめん優紀明日一緒にいれんくなった」




「えーいやや」




「優紀!」




「お姉ちゃん、約束したやん」




「…」




「約束…したのに」











「もう、いややこんなん!」





私は、勢いよく扉を閉めて家から出ていった




もういやや






何で?






何で?


私なん?





お母さん、お父さん何でいなくなっちゃうん?




「渡辺さん?」





「あ、」






生徒会長





「どうしたん?」




「あんたに関係ないやろ!!」






私は、涙が出ている顔を見られたくなくて下を向いて走ろうとしたら






「危ない!」





「きゃっ」






段差に足を引っ掻けてしまった





ガシッ






バサッ






「大丈夫か?けがない?」






私を受け止めてくれた生徒会長さんのワイシャツを引っ張ってしまったらしく第2ボタンまで取れてしまった





その時見てしまった





あのネックレスを






「あ、ありがとう」





「けがない?」






「あ、うん…あ!ヒールが」






ヒールがおれてしまっていた



「あー、大変や…せや!」


「え?何?!」


「家まで送る」




「は?何言ってんの?」




「はよ、乗れや」





仕方なく私は生徒会長の背中に乗った





「何で泣いてるん?」




「…」




「ま、言いずらいなら言わんでええけど」





「なぁ?」



「何?」





「いや、何でもない」





しばらくの沈黙





「みたんやろ?」





「え?」




「これやこれ」




「うん」




「せやで、私king rocksのメンバーや」




「みんな、ありえへんって」





「まぁ、生徒会長がってなるなぁ」




「…」




「この事は、秘密な」



「うん」




以外と優しい人なんやな




「私、実はお母さんとお父さんがいないんや」



「え?」




「さっき、明日友達と遊びに行くからって弟に言ったらいややって明日、弟の誕生日で」




「誕生日か」







──






誕生日…祝えんかった








「それで、実は弟にいってないんやけど先日お母さんから電話があって、お金が出来たから弟を迎えに行くって、私は?って聞いたらあんたは一人で生きて行けるやろって言われて私捨てられたんやってそれでさっきも弟に八つ当たりしちゃって」






「酷いな…私が明日弟君の誕生日祝う」





「え?」





「明日、体育祭の会議があるけど私のかわりに里亜夏を行かせるから私が祝う」






誕生日はその人にとって大事な事なんや






祝ってあげんとダメなんや








「ありがとう」






渡辺宅──







「お姉ちゃんのバカ…」





「ただいま」




「おじゃましまーす」





「お姉ちゃん」





「優紀、ホンマごめんお姉ちゃんが悪かった」





「優紀君?明日、美優紀ちゃんが帰ってくるまで私と遊園地いかへん?」





「行きたい!」





「美優紀ちゃんが帰ってきたらケーキ食べような?」





「ケーキ?」





「うち、貧乏やから優紀生まれてからケーキ食べたこと無いんや」






「そうなん?」







あ、ええ事思い付いた






「じゃあ、明日めっちゃ大きい家でパーティーしようや」




「渡辺さんも帰ってきたら電話して?」






「う、うん」







「それじゃあ、また明日」






何するきなんやろ?
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